• 無理なく、楽しく、心地よくをモットーに、暮らしの中で、ごみを出さないために実践していることをお伺いしました。今回は、按田優子さんが続けている、使用済みの紙を活用する工夫を紹介します。
    (『ごみを出さない気持ちのいい暮らし』より)

    按田優子さんが実践する
    捨てる前にもう一度、使いきる暮らし

    地球環境のためにというと、遠い世界のことのように感じてしまうかもしれないけれど、自分の暮らしを豊かに、なおかつお金もたまるなら、すすんで変わることもできるのではないでしょうか。

    まずは、ごみの中から「宝」を探してみましょう。ごみは資源だと考えて、それを生かして使いきる。それは自分にも地球にも、両方にとって「いいこと」です。

    画像: 食器棚にぎっしりと収納されている器の数々は、ほとんどがリサイクルショップで購入したもの。最近の一般家庭にはなかなかない大皿や揃いの食器が豊富

    食器棚にぎっしりと収納されている器の数々は、ほとんどがリサイクルショップで購入したもの。最近の一般家庭にはなかなかない大皿や揃いの食器が豊富

    按田さんの楽しく続けるためのマイルール
    使用済みの紙をもう一回使う

    「按田餃子」のロゴとイラストがプリントされた配送用の段ボール箱。時が過ぎてしまったカレンダー。パートナーのデザイナーという仕事柄、たくさん出てしまう校正刷。

    紙はリサイクルできるからと捨ててしまわずに、按田さんはそれらを使ってせっせとものづくりにいそしみます。

    「この柄をどう使おうかと考えるのが楽しいんです。おしゃれな紙でない方が、伸びしろがある(笑)」

    画像: 按田さんの楽しく続けるためのマイルール 使用済みの紙をもう一回使う

    キッチンにはチラシでつくったごみ箱。ですが、いわゆる真四角の箱ではなく、多面体なのがユニーク。

    「みんなが知っている折り方をベースに、どこをどうすればこういう形になるかを考えます。このごみ箱も、あればごみが減るわけではないのですが、チラシに新たな価値を見いだすという目的でやっています」

    校正刷をミニノートに

    画像: 校正刷をミニノートに

    印刷所からの刷り見本がたくさんあったのでミニノートをつくる。表紙は、「按田餃子」のロゴがプリントされた配送用段ボール箱を使用。

    使用済みのものを水でふやかして表面だけをはぎ取れば、一枚の紙として新たに使える。

    カレンダーを封筒に

    しっかりした厚い紙に印刷されることが多いカレンダーは、封筒にするのにぴったり。

    画像1: カレンダーを封筒に
    画像2: カレンダーを封筒に

    いいなと思った封筒を型紙として取っておき、時間があるときにつくりためる。

    さすがに仕事用には使えないが、親しい間柄の人に手紙や書類を送るときに使用。

    封筒のつくり方

     型紙となる封筒は、カッターなどでのりづけ部分を丁寧にはがして開いておく。封筒にしたい用紙のどこを正面に使うかを決める。ペンなどで線を引き、はさみでカットする。

    画像1: 封筒のつくり方

     折り目となる部分に軽く線をつけると折りやすくなる。折り線に定規を当て、カッターの刃の反対側で線を引く。引いた部分を折り、のりで貼りつけて完成。

    画像2: 封筒のつくり方

    【動画】按田さん流、使用済みの紙を使ったメモ帳・ごみ箱のつくり方

    画像: 段ボール再利用しましょうよ www.youtube.com

    段ボール再利用しましょうよ

    www.youtube.com

    本記事は『ごみを出さない気持ちのいい暮らし』(家の光協会)からの抜粋です

    〈撮影/衛藤キヨコ 取材・文/広谷綾子〉


    画像: 【動画】按田さん流、使用済みの紙を使ったメモ帳・ごみ箱のつくり方

    按田優子(あんだ・ゆうこ)
    東京都生まれ。大学卒業後、製菓製パンの仕事に就き、工場長やカフェ店長などを経て独立。2012年、写真家の鈴木陽介氏と共同経営で「按田餃子」を代々木上原にオープン。同年より、JICAのプロジェクトで食品加工専門家としてペルーを何度も訪れるように。2018年、2店舗目を二子玉川にオープン。料理研究家として、テレビや雑誌等でレシピを提案するほか、エッセイの執筆なども行う。

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    『ごみを出さない気持ちいい暮らし』(家の光協会)|amazon.co.jp

    『ごみを出さない気持ちのいい暮らし』(家の光協会)

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    使い捨てのプラスチック容器を使うことや、流行を追って洋服を買い続けることに「便利で快適だけれど、なんだかモヤモヤする…」と疑問をもつ人が増えています。「便利で豊かな暮らし」だと思っていた生活スタイルが、実は地球環境にダメージを与えているかもしれません。

    この本では、6名の方々に、ごみをなるべく出さないために、日々どのような「捨て方」「買い方」「使い方」を実践しているかを教えていただきました。自分にとって負担の少ないことから、暮らしをちょっと変えてみませんか。できることからはじめれば、気持ちのいい毎日が過ごせます。



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