(『暮らしの図鑑 エコな毎日』より)
浴室や洗面所のスキンケアグッズ。ほとんどがプラスチックボトルや詰め替えパックで、頻繁にごみになります。
ボディソープやハンドソープ、洗顔料は商品としては別のものですが、固形石鹸ならひとつで3役! ごみが減るだけでなく、他にもたくさんのメリットがあります。
固形石鹸の魅力
1 ごみが減る
固形石鹸は包装がシンプル。小さな紙箱や包みだけ。
2 洗浄力が高い
液体石鹸はその大部分が水。固形石鹸は石鹸成分が凝縮されている分、洗浄力も高い。
3 成分がシンプル
固形石鹸の基本的な成分は石鹸素地(脂肪酸ナトリウム)。合成界面活性剤や防腐剤フリーなどシンプルなものが多いのも魅力。
4 雑菌が繁殖しにくい
固形石鹸は水分が少ないので、雑菌が繁殖しにくく衛生的。液体石鹸は水分が多く、防腐剤などが必要になります。
5 節約になる
ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料を固形石鹸ひとつにすれば、液体石鹸を買い揃えるよりかなり節約できます。1個1,000円のいい石鹸でも年間コストは半減!
ドロドロにならない石鹸の置き方
固形石鹸を長持ちさせるには水切りが大切。清潔感をキープしつつ、簡単に水切りできる方法をご紹介します。
ワイヤータイプの「ステンレストレー」
ワイヤー状のステンレストレーは石鹸に触れる部分が少ないので水切れがよく、石鹸が長持ち。ワイヤーにくっついて固まった石鹸も簡単に洗い流せます。
「ヘチマスポンジ」を石鹸置きに
通気性抜群のヘチマスポンジ。輪切りにすれば石鹸トレーに早変わり。見た目もナチュラル感たっぷりで、どんな場所にもなじみます。
長く使っていると黒カビがつくことがあります。時々洗ってよく乾かすか、カビが出たら新しいものと取り替えてください。
「ビール瓶の栓」を使った水切り
ビール瓶やガラス瓶のフタも利用できます! フタを石鹸にググッと押し込んで、フタの方を下にして置くだけ。石鹸の下に隙間ができて、簡単に水が切れます。
コットン糸で編んだ石鹸ネット
石鹸袋に入れて吊るしておくのもおすすめ。袋はコットンの糸で自分で作っても楽しいですし、ボディタオル代わりになる麻の石鹸袋も市販されています。
本記事は『暮らしの図鑑 エコな毎日』(翔泳社)からの抜粋です
<写真・文/プラなし生活>
中嶋亮太(なかじま・りょうた)
生物海洋学者。博士(工学)。海洋関連の大手研究機関で海洋プラスチック問題について研究を行う。著書に「海洋プラスチック汚染 『プラなし』博士、ごみを語る(岩波科学ライブラリー)」(岩波書店)などがある。
古賀陽子(こが・ようこ)
プラなし生活実践中の主婦。電機メーカーの技術職として勤務したのちフリーランスに。海洋プラスチック汚染の深刻な実態を知り、主婦業の傍らプラスチックフリーなアイテムやヒントを広める活動を行なっている。
プラなし生活
プラスチックをなるべく使わずに暮らすための情報サイト。プラスチックフリーなアイテムやヒントを日々探し回っている著者のふたりが情報発信している。
インスタグラム:@lifelessplastics
https://lessplasticlife.com/
◇ ◇ ◇