• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。師走を前に年賀状づくりに取り掛かる白鳥さん。

    あと10年経てば面白くなるのかもしれない

    私の周りでちらほらと、年賀状を申し込んだとか、年末年始の帰省に飛行機のチケット取ったとか、師走に向けての話を聞くようになりました。

    「慌てない慌てない。一休み、一休み。」一休さんよろしくのんびりしていた私も、さすがにソワソワしてきました。そっか。年賀状は早めに注文すると割引があったりするんだった。

    そんな塩梅で、年賀状をつくろうと写真を探しはじめました。

    画像1: あと10年経てば面白くなるのかもしれない

    といっても家族や親戚、なかなか会えていない地元の友達に送るくらいなので、たいした枚数ではありません。

    年賀状の代わりに、メールやLINEをぴょこんと送る気楽な感じもいいのですが、全然会っていない親戚の叔父さんに、「あけおめ!」なんてメールを送るのも気が引けます。

    今は携帯のアプリで簡単に年賀状をつくれるので、ありがたいですね。

    デザインを選んで、携帯に入っている写真を選んで、挨拶文やら住所を入れたら、終わりです。簡単。困ることといえば、かわいいデザインがありすぎることくらいです。

    それで知ったのですが、私の携帯には2012年からの写真が保存されていました。10年分の写真が。この小さな機械に! なんか怖い……

    保存する意味があるのか疑問に思ってしまうようなものばかりありました。

    画像2: あと10年経てば面白くなるのかもしれない

    なにが気に入らなかったのか、たいして変化のない自撮りが何枚もあったり、見栄えのしない手料理やら、ビールを掲げて居酒屋で友人と飲んでる写真は大量に出てきて、若くて飲める体力があったんだなぁと感心することで、恥ずかしい気持ちを誤魔化しました。

    仕事柄、「編集ではめ込むので写真を下さい。」と言われます。若い頃の写真とか、芸人のプライベート写真なんかです。写真一つで笑いが取れる可能性もあるので、写真は大事なんですよねぇ。

    昔はプリントした写真の現物を送っていたので、紛失させられることもありました。なかには卒業写真を失くされた芸人もいたので、携帯でぴょぴょっと送れる時代になって、ほんとにありがたいなぁと思います。でも弊害もあるんだなぁと思ったのです。

    画像3: あと10年経てば面白くなるのかもしれない

    果たしてトランペットを抱いてサングラスをしている写真は面白いのか、いや、ウケない気がする。でもあと10年経てば面白くなるのかもしれない。それまでは……こうやってムダに溜まっていった写真が携帯の容量を食っているのです。

    年賀状をつくるつもりが、この写真でボケられるかボケられないかの選別になってしまい、予想外に疲れ果ててしまいました。

    年賀状? 全く進んでいませんよ。

    年末の大掃除の前に、まずは携帯写真の大掃除だわ。と覚悟を決めました。



    画像4: あと10年経てば面白くなるのかもしれない

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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