(『天然生活』2019年12月号掲載)
季節で変わることの整理整頓|半年に1回
最近、体調の変化を感じやすくなったという柳沢さん。半年に1度は、常備薬やサプリメントなどを整理しながら、体と真剣に向き合う時間をつくっています。
「冬はのどからくる風邪をひきやすかったり、夏は暑さで疲れやすかったり。季節によって必要なケアが違うと感じています。おおごとになる前にくい止められるように、半年ごとに生活習慣を含めて見直します」
同じく半年に1度行うことに、衣替え時の洋服の整理があります。傷みがある服や繰り返し着て満足した服は処分し、その代わりに買う服を考えます。
「買い物を計画的にするためにも買い物ダイアリーをつけています。手書きで整理することで、持っている服をきちんと把握できるメリットも」
食べながら備えるローリングストックをしているおかゆなどの非常食も、年に2回は賞味期限をチェック。おいしくいただけるものだけ厳選して宅配サービスで定期的に購入することで、むだなストックを防止しています。
季節で変わることの整理整頓①
衣替え時に持っている洋服を徹底チェック
日々のクローゼット収納でも確認しているものの、半年に1回は、傷みなどがないか、しっかりチェック。
「手入れもしますが、しみ、色褪せ、着古し感、ほつれ、毛玉など、かなり厳しい目で見ます」。傷みがあれば、潔く処分。
季節で変わることの整理整頓②
人間ドックの結果を確認ながら体調の見直し
春夏と秋冬では異なる体調管理。年に1回の人間ドックとその半年後の国民健康保険の健康診断結果を見ながら、サプリメントの用意や、生活習慣の見直しを。
「秋冬は体を温めるようにして、のどケア用品を常備しています」
季節で変わることの整理整頓③
洋服の買い物計画を書く
今季使える服を洋服ダイアリーに記載し、足りないアイテムをリストアップ。着こなしイメージを切り抜き、ダイアリーに貼ることも。
「持っている服が整理でき、買いすぎ防止になります」
季節で変わることの整理整頓④
衣替えのように薬の入れ替え
季節によって変わる体調に合わせ、薬も入れ替え。春の花粉症時期によく使うティッシュや、冬に利用するカイロなども薬と同じ場所に収納。
「消費期限も確認して、古いものは処分します」
季節で変わることの整理整頓⑤
ローリングストックの期限を確認
キッチンの引き出し最下段に備蓄している非常食の賞味期限を確認。半年以内に迫っていたら食べる用かごに移し、空いた分を補充。
「パントリー兼用で、忙しいときのお助け食材にも」
手放すヒント
古着買取サービスを利用
状態がいいけれど手放すことを決めた服は、着てくれる人に譲るほか、古着買取サービスの利用も。
「好きなタイミングでダンボールにまとめて送れば済むので、楽です」
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〈撮影/滝沢育絵 取材・文/長谷川未緒〉
柳沢小実(やなぎさわ・このみ)
エッセイスト。衣・食・住・旅にまつわる著書多数。整理収納アドバイザー1級。フェリシモなどで商品開発も行う。近著は『私らしい暮らしとお金の整え方』(主婦の友社)。
https://www.furarifurari.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです