(『“だし”を使わなくても おいしい煮もの』より)
塩バター鶏じゃがのつくり方
鶏もも肉を皮目から焼くと、じわじわと脂が溶け出て、これがうま味となります。
材料と下準備(2人分)
◎鶏もも肉 | 大1枚(300g) |
▶余分な脂肪と筋を除いてひと口大に切り、塩小さじ1/4をもみ込む | |
◎じゃがいも | 3個(450g) |
▶ひと口大に切り、水にさっとさらして水けをきる | |
◎サラダ油 | 小さじ1 |
◎A | |
・水 | 200mL |
・酒 | 大さじ2 |
・塩 | 小さじ1/2 |
◎バター | 10g |
◎粗びき黒こしょう | 適量 |
つくり方
1 焼く
フライパンにサラダ油を中火で熱し、鶏肉の皮目を下にして入れて焼く。焼き色がついたら、じゃがいもを加えて1分ほど炒め合わせる。
2 煮る
Aを加え、煮立ったら落としぶたをし、途中で一度全体を混ぜて、弱めの中火で10〜12分煮る。じゃがいもがやわらかくなったら落としぶたを取り、バターを加えて混ぜる。
3 仕上げる
器に盛り、粗びき黒こしょうをふる。
本記事は『“だし”を使わなくても おいしい煮もの』(主婦と生活社)からの抜粋です
〈料理/吉田 愛 撮影/新居明子 スタイリング/駒井京子〉
吉田 愛(よしだ・あい)
料理家、唎酒師。料理家のアシスタントを務めたのち、東京と京都の日本料理店で板前として働き、研鑽を積む。独立後は料理家として雑誌や書籍を中心に活動。和食をベースとした、簡単でおいしい家庭料理のレシピが好評を博し、活動の場を広げている。唎酒師の資格を持ち、日本酒への造詣も深い。著書に『温故知新 和食つまみ』(成美堂出版)と『ひとり分から作れる! 2品献立でかんたん和食』(グラフィック社)がある。
◇ ◇ ◇
「だし」というのは、昆布やかつお節などからとるものや、だしの素のように買ってきて加えるものばかりではありません。火を入れていくうちに、食材から自然とにじみ出てくる食材そのもののうま味もまた「だし」なのです。特に煮ものは、そうしたうま味やだしを最大限に味わうことができる料理。
この本では、最小限の食材しか使わず、大半のレシピの煮る時間は15分以内の煮ものを紹介しています。特別な道具は必要なく、フライパンや小ぶりな鍋でつくれる手軽なものです。毎日のごはん以外に、ちょっとしたおもてなしにもぴったりです。