大好きな宝物。どんな時もやさしく温かい、心の友
お仕事で「シルバニアファミリー」について語るはずだったのですが、いろんな都合によりカットになりまして、手元にはシルバニアの写真、語るはずだった心。などが、ぽつねんと取り残されています。
よくあることで、このぽつねん感を日々の忙しさで忘れてしまうのですが、今回は思いつきました。
こちらで語らせて頂いてはどうだろう。なんとなくだけれど、天然生活読者の皆さまはかわいいものが好きな気がします。しかも「シルバニアファミリー」なんて、絶対好きに違いない。
好きが故の暴走状態で、読者の皆さまの好みを決めつけている気もしますが、了承を得たということで、シルバニアファミリーについて綴らせて頂きますね。
「シルバニアファミリー」はエポック社から発売されています、動物たちのお人形がかわいい、ドールハウス遊びのできるおもちゃです。
幼稚園児だった頃に、私はこれが欲しくて欲しくてたまらなくて、母になんとかお願いして買ってもらいました。
クマのファミリー、うさぎのファミリーという同じ種族の家族が主流の中、ファミリーセールになって1つにギュと集められたそれを買ってくれた母のおかけで、私の手元にはキツネのお父さん、クマのお母さん、キツネの男の子、クマの女の子、クマの赤ちゃん、モグラのお母さんという、子供心にも「この家庭、何かワケがありそう。」と思わざるを得ないファミリーが出来上がりました。
それ故私は、ばあちゃんと一緒に観ていた昼ドラさながらの複雑なドラマを妄想し、「キツネの家族と、クマの家族は再婚して新しく家族になった。モグラはこの家族の見守り人。」という設定を仕上げることによって、シルバニア遊びに没入していったのです。
元々、1人遊びが好きだった私にはピッタリのおもちゃでした。おもちゃといえ、決して子供騙しではない精巧な作りに心惹かれました。絨毯は本当に織物だし、陶器のポットや皿、木でできた家具、本当にそこで住めるかのような作りです。
それ故、大人になった今でも大好きで宝物にしているのです。コレクションは机のこのスペースだけ。と決めているのに、ズルっ子のようにコレクションが上へ横へと伸びています。
寄付をしたり、知り合いの子どもにあげたりしたのですが、ふと目にすると買わずにはいられない可愛さが罪深いですね。
私の妄想力、もとい想像力を培ってくれた腹心の友、シルバニア。
しんどい時にふとそれを見ると、優しく可愛らしい世界がそこにあって、陽だまりのように私を温めてくれるのです。
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。