(『天然生活』2021年5月号掲載)
楽しんで続けられるよう、無理なくできることを
自身の店に立ちながら、書籍を執筆したり、イベントを開催したり。日々の家事もこなすなか「コロナ禍で、ちょっと太っちゃったんです」と後藤由紀子さんは、恥ずかしそうに打ち明けます。
「体力をつけようとしっかり食べていたからかな。それに人と会う時間も減り、だれかの視線があるって大切なことなんだと実感しました」
これはよくない、改善しなければと、家にいるときにも身だしなみをしっかり整えるように。着古したものではなく、お気に入りの洋服を身に着け、さっとメイクをし、アクセサリーも着けて過ごしています。
また、食事はロカボ(低糖質)を改めて意識。3年ほど前に雑誌の企画で体験し、その効果を後藤さんも実際に感じています。
「順番に気をつけながらゆっくり食べるのがルールなんです。いきなり糖質の高いものを口にせず、まず野菜から。糖質の高いごはんは少量で十分になります。1日3食しっかり食べていいし、無理なく続けられます」
後藤由紀子さん 体すっきりの心がけ
ロカボを意識して食べる
もともと野菜が多めの食事だった後藤さん。ロカボダイエットを意識して始めたのは、食べる順番に気をつけること。
「食べる量やカロリーは計算しなくてもいいんです。まず、野菜からしっかり食べること。自然とごはんの量が減るんです」
また、タンパク質が少なくなりがちなので、大豆や豆腐を使った料理を多めに。漬物などの発酵食品も取り入れて、バランスのいい献立にしています。
後藤由紀子さん 体すっきりの心がけ
家にいるときも、少しの緊張感を
だれかとごはんを食べたり、出かけたりすることを控えているため、他人からの視線が減りました。
「家族とだけ接していると、やっぱりゆるんじゃうから」と、家にいるときも朝ごはんが済んだら、きちんと着替え、アクセサリーも着けて。
「背筋がスッと伸びるし、好きな服装なら機嫌よくいられます」。人目がなくとも、ネイルのケアも怠らず。少しだけ緊張感をもつことでメリハリが生まれます。
〈撮影/馬場わかな 取材・文/晴山香織〉
後藤由紀子(ごとう・ゆきこ)
静岡・沼津で器と生活雑貨の店「hal(ハル)」を営む。著書に『私の愛するお店』『おとな時間を重ねる』(ともに扶桑社)などがある。YouTubeチャンネル『後藤由紀子と申します。』公開中。
インスタグラム:@halnumazu
voicy:https://voicy.jp/channel/2796
webサイト:http://hal2003.net/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです