これからは、ティファールちゃんと一緒に
料理をするのがめんどくさいというゾーンに入ってしまいました。
レパートリーも少ない上に、たいしたものなどつくってないのだから、生意気言うんじゃない。と、自分を叱咤激励して日々料理をつくっていましたが、いやだ。もうつくりたくない。焼肉食べたい。なのにお店に電話したら満席。なんてことだ。私、ここからどっこいしょして料理をつくる気など起きないぞ……
正直、私は毎日納豆ごはんに目玉焼きでもあれば、それでいいのです。
でも、さすがに夫や娘にそれでいいはずがなかろうと、煮たり焼いたり、レシピを探したりしているのです。この涙ぐましい努力を誰が気づいてくれるというのか!
娘はいい。やい、夫よ。たまにはごはんつくってくださいよ。私はもう「今日の夕飯何にしよう?」と考えることすらしたくないのだ。娘の分と私たち大人の分の夕飯をつくってごらんなさいよ。
というわけで、半ば脅迫めいたやり方で夫にごはんをつくってもらいました。ハンバーグです。これがお世辞でもなく本当に美味しいんです。
私がつくるとパサっとしてしまうハンバーグ。なのに夫がつくるとふわっとジューシー。夫が言うには玉ねぎをスライサーで薄く切って入れるとそうなるんだとか。
本当だろうか? と疑いつつも、私は金輪際ハンバーグはつくらない、これは夫がつくるメニュー。ということを決めました。
それで夫もたまに料理をつくってくれるようになったのですが、組み合わせが謎なのです。
例えば、ある日の夕飯はクラムチャウダー、里芋の煮っころがし、白米。1つずつは美味しいけれど、洋なの? 和なの? あとクラムチャウダーのジャガイモと、里芋が芋かぶりしていない?
せっかくつくってくれたので文句は言いませんでしたが、まだ完璧に任せられない。
そんな私に強い味方ができたのです。ティファールの電気圧力鍋です。
これは材料をポンと入れて、スイッチをピッと押すだけで、とんでもなく美味しい料理が出来上がる優れもの。
予約もできるので、朝仕込んで、家に着いたらできているということも可能。
シェフがいる。我が家にシェフがやってきたと思いました。
しかも圧力鍋なので、10分くらいの短時間でしっかり火の通った、でも煮崩れしていない煮物ができるんです。ずっと火の前にいなくていいありがたさ。
これが我が家に来てくれてから、料理をするのが楽になりました。なんならティファールちゃんと2人で手分けして料理している感覚です。
先日は「イワシの梅煮」をつくってもらいました。
そのうちティファールちゃんとお茶を飲みながら、愚痴でも言いだすんじゃないかと思うくらい、ティファールちゃんを愛でている最近の私です。
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。