板倉直子さん、教えてください。「おしゃれな大人のパール使い」とは?
みなさま、こんにちは!
島根県松江市で「Daja(ダジャ)」という洋服屋を営んでいる板倉直子です。
2月に出版した私の著書、別冊天然生活『大人の悩みにこたえるおしゃれ』でも、お気に入りの装いや着こなし術について紹介しましたが、今回は、真珠をテーマに、「大人世代におすすめのパール使いと、着こなし術」を提案させていただきます。
「ピアス」「イヤリング」「ロングネックレス」の3つで提案
今回、試したアクセサリーは、滋賀の「神保真珠商店」がつくる、びわ湖のヴィンテージパールを使った「ロングネックレス」、ひと粒パールのピアスとイヤリング、そして3つの粒が連なった『天然生活』オリジナルの「3連パールピアス」。
さりげなく身に着けられるパールのサイズ感で、ふだん使いにもぴったりですね。形や照りがとても美しく、小粒だけど存在感もしっかりとありますし、洋服との相性もよさそうです。
まずは「Daja」で一緒に働いているスタッフのトミオカと手に取りながら、どちらがどのように着けてお見せしていこうかと作戦会議。華奢で素敵なパールに私たちも心が躍ります。
では、早速、身に着けていきましょう!
「神保真珠商店」×『天然生活』のシンプルで美しいパールのアクセサリー。すべてヴィンテージパールを採用/天然生活ONLINESHOP
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〈Columnコラム〉
「びわ湖真珠」とは?
古くは、万葉集に記述が残っているほど長い歴史をもつ、びわ湖の真珠。最も多くの人々に知れ渡ったのは、1960年~80年代です。
「無核真珠」という、貝の中に核を仕込まずに養殖する技法でつくられ、その姿が天然の真珠にとても近く、世界的にも人気が高いものでした。
現在は、自然環境が以前とは変わったことで、イケチョウガイという、ある特有の貝が育ちにくくなり、つくり手もごくわずかに。古来からの日本の美と伝統と技術を守る人々の手により、いまも大切に受け継がれています。
核をもたないびわ湖真珠は、一般的な正円の真珠とは異なり、ひとつひとつの形が違う個性的な表情をもちます。真珠層が厚いことから、照りが美しく、傷がつきにくいのも特徴です。
コーディネート実践編
「気軽に取り入れたい日の、ふだん使いのパール」
◆ パールのロングネックレスの場合
【ロングネックレス+Tシャツ+ロングスカート】
夏のふだんのコーディネートに、パールのアクセサリーを組み合わせてみました。
パールの白が映えるよう、Tシャツとスカートはネイビーとブルーのグラデーションに。
デイリーに活躍するTシャツは楽な気心地で着回ししやすく、とても便利なアイテムですが、一方で「大人世代になるとカジュアル過ぎる組み合わせが似合わなくなって……」という悩みや声もよく聞きます。
そんなときには、こんな風にスカートを合わせて、シンプルなパールのロングネックレスをポイントにしてはいかがでしょうか。
パールの気品が加わって、着こなしがピリリと引き締まり、いつものTシャツも大人な表情に仕上がります。
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〈プラスアルファのアレンジ術〉
「ロングネックレスをブレスレットに」
この「神保真珠商店」のロングネックレスは、真珠層が厚い「無核真珠」を使っているため、傷がつきにくく、手首に巻いてブレスレットとしても気軽に楽しむことができるのだそう。
今回は、ロングネックレスを2重にして、手首にぐるぐると2回巻いて留めてみました。
腕の出る初夏には、パールを使った手元のおしゃれもいいですね。
◆ パールのひと粒イヤリングの場合
【ひと粒イヤリング+Tシャツ+ロングスカート】
実は私……、耳にアレルギーがあって、ピアスを着けることができません。でも、一番興味のあるアクセサリーはピアスなんです……(涙)。
今回装着したのは、シンプルなひと粒パールのイヤリング。直接耳に触れる部分がシリコンになっているので、私でも安心して着けられますね。
留め具は、華奢で目立ちにくいデザインで、パール本来の美しさを引き立ててくれますし、約直径5mmの小さなサイズ感は、主張しすぎない存在感でTシャツスタイルを品よく演出してくれます。私が愛用しているゴールドのブレスレットともバランスよく調和しています。
ひと粒パールは、コーディネートを選ばないのでおすすめですし、こんな風にTシャツとさりげなく合わせたり、毎日のように楽しめるのもうれしいですね。
晴れやかで気持ちのいいこの季節。
いつものスタイルにエレガントな要素をさりげなく取り入れて、パールのおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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※ 記事に登場したパールのアクセサリーは4月28日から、洋服の一部は5月12日から「天然生活 ONLINE SHOP」にて限定販売いたします
天然生活 ONLINE SHOP
https://shop.tennenseikatsu.jp/
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〈スタイリング/板倉直子 撮影/村上伸明 商品協力/神保真珠商店(http://jinbo-pearls.jp/)〉
板倉 直子(いたくら・なおこ)
島根・松江のセレクトショップ「Daja」ディレクター。女性らしく、美しい服選びには定評がある。著書に『明日、ちょっといい私に出会えたら』『頑張らないおしゃれ』(ともに主婦と生活社)、『大人の悩みにこたえるおしゃれ』(扶桑社)amazonで見る がある。
公式サイト:http://www.allo-daja.com/
インスタグラム:@itakuranaoko
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板倉直子さんの女性らしく美しい服選びには全国にファンが多くいます。服選びの仕事をして30年以上。板倉さんがセレクトするアイテムの品質の高さや手が届く価格、スタイリングには、大きな信頼感があります。『別冊天然生活 大人の悩みにこたえるおしゃれ』では、大人の女性の悩みに寄り添い、その人に似合う服を選ぶアドバイスや、板倉さんのクローゼットや着こなしを掘り下げ、具体的に紹介。