• 「それって無理じゃない?」と決めつけないで、「それもありじゃない?」と自分の制限をとっぱらってみる。人生のワクワク感を大切に、新しい自分との出会いや楽しみに満ちた暮らしを選んだ髙橋百合子さんの70代からの暮らし替えを見せていただきました。
    (別冊天然生活『暮らしのまんなか37』より)

    山のてっぺんでの新しい暮らし

    建築家の夫、エドワード鈴木氏が突然亡くなったのは約4年前のことでした。

    ちょうど、人生の後半にふたりで住む家を建てようと設計図が完成したばかりだったそう。「ひとりになったなら、もう建てるのはやめようか……」とも思いましたが、せっかくの夫の夢をかたちにしようと決意。

    都内から神奈川・葉山の山のてっぺんへ。引っ越しをした先に広がった髙橋百合子さんの新しい日々について伺いました。

    70代で出合った日々の楽しみ

    「近所の直売所まで野菜を買いに。日々の楽しみになりました」

    画像: 「近所の直売所まで野菜を買いに。日々の楽しみになりました」

    自宅から徒歩10分ほどで野菜の直売所に。気さくな農家のおばさまたちとおしゃべりする時間が楽しい。「“隣のおばちゃん”がつくった野菜が、一番のごちそうなんですよ。畑とキッチンがつながっているから手をかけなくてもおいしいんです」

    「朝には朝の、夕暮れには夕暮れの美しさがある。そのことを、ここで暮らして知りました」

    画像1: 「朝には朝の、夕暮れには夕暮れの美しさがある。そのことを、ここで暮らして知りました」
    画像2: 「朝には朝の、夕暮れには夕暮れの美しさがある。そのことを、ここで暮らして知りました」

    暮らしの中心は、広々としたLDK。窓を斜めに配置することで、外の風景をよりダイナミックに部屋の中に取り入れることができる。家具はほとんど以前の家で使っていたもの。朝から夕暮れまで刻々と変わる景色を眺めながら1日を過ごす。

    「70代だって、新たなことを始めていい。何歳になっても、ワクワクは必要」

    画像: 「70代だって、新たなことを始めていい。何歳になっても、ワクワクは必要」

    オープンタイプのキッチンは、広いカウンターで軽く食事をすることもできる。背後のオープンスペースに一番よく使うものを。ミニサイズのペンダントライトは「ルイスポールセン」のもの。

    「歳をとってから、新しい体験をするのって、すごく楽しいなって思うんです」と髙橋さん。「みんな何歳まで生きるかわからないから漠然と不安なんです。『お金を使っちゃいけない』と思い込んだり。でも、歳を重ねても新しいブラウスを1枚買ったらやっぱりワクワクしますよね。だから『変える』ってすごく大事だと思います」
     

    ものを減らすことも大事だけれど、洋服も髪形も家も新しく変えれば、新しい風が吹く。その気持ちよさを味わいたいですね。

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    〈撮影/砂原文 取材・文/一田憲子〉

    髙橋百合子(たかはし・ゆりこ)
    イーオクト代表取締役。新聞社勤務を経て1987年に会社を設立。広告制作や展示会のプロデュースなどを手がける。スウェーデンのリサイクルマテリアルの圧縮機器に感動し輸入販売を開始。いまは、サステナブルな会社を目指し事業を展開。2019年に他界した夫、エドワード鈴木氏は世界的に活躍した建築家。https://www.eoct.co.jp/

    ※ 記事中の情報は取材時のものです

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    別冊天然生活『暮らしのまんなか』vol.37

    別冊天然生活
    『暮らしのまんなか』vol.37

    別冊天然生活『暮らしのまんなか』vol.37

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    暮らしの実例12軒でお見せします。

    vol.37の1章のテーマは、「私が選んだ暮らし方」。新しい家を建てたり、移住したり。これからの時間を思い描きながら、自分の気持ちに向き合いながら笑顔で暮らす3人の日々を紹介します。

    2章は、「食卓が家族のまんなか」。食卓の向こう側には、買い物に行き、 段取りを整え、料理をする家事の時間があります。そんな忙しい日々のなかで、「おいしく食べる」を暮らしのまんなかに置いて見えてきた、5組の家族の大切なことを取材しました。

    3章は「自分仕様のクローゼット」をテーマに、クローゼットの片づけ、整理、収納を。さらに、知識がなくても続けられるバランスのいいごはん組み立て方と、クローゼットを整えるための考え方の読み物ページも掲載しています。

    家事の工夫やアイデアを真似したり、心持ちに刺激を受けたり、ページのなかに、みなさんの暮らしがより楽しくなるヒントをたくさん詰め込みました。ぜひご覧ください。



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