(『明るい方へ舵を切る練習』より)
洗濯ネットを3つのサイズに分けて収納するように
以前『暮らしのおへそ』で、ナチュラルクリーニングの講師、本橋ひろえさんに洗濯の仕方を教えていただいたとき、洗濯物1枚に対して洗濯ネットひとつと聞き、え~っ!と驚きました。私はひとつのネットに洗濯物を3枚ぐらい入れていたので……。
慌てて買い足したら、量が増えて、洗濯ネットの収納箱から溢れ出してしまいました。さらに、この収納方法だと、「えっと一番小さいサイズは……」とすべてを出して必要なサイズのものを選ばないといけません。
「あ~、どうにかしたい!」とずっと思っていたのです。洗濯機の横に、S、M、Lという3つのサイズを分けてしまえるポケットをつければいい、という改善策はすぐに思いついたのですが、このちょうどいいポケットがなかなか見つからない。100円ショップや「無印良品」などに見に行きましたが、ちょうどいいものがありませんでした。
で!最近ようやくネットで見つけました。山崎実業のものです。裏がマグネットになっていて、洗濯機の横にバチッとくっつけることができます。ちょっと大きすぎるかなあと思いましたが、これが大正解。ゆとりを持って放り込むことができ、出し入れもスムーズ。
あ~、すっきりした! ネットを取り出すたびにニンマリ。暮らしのワンシーンがちょっと変わる。これって、一番簡単なシアワセの作り方だなあと思います。
本記事は『明るい方へ舵を切る練習』(大和書房)からの抜粋です
一田憲子(いちだ・のりこ)
1964年京都府生まれ兵庫県育ち。編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーライターに。暮らしまわりを中心に、書籍・雑誌で執筆。独自の視点による取材・記事が人気を得ている。『暮らしのおへそ』(主婦と生活社)では編集ディレクターとして企画・編集に携わる。著書多数。近著に『人生後半、上手にくだる』(小学館クリエイティブ)、『もっと早く言ってよ。50代の私から20代の私に伝えたいこと』(扶桑社)がある。
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ほんの少し、考え方の方向を変えるだけで、幸せな今日がやってくる。ままならないことも多い日常を、いかにして機嫌よく乗り切っていくか。「暮らしのおへそ」編集ディレクター・イチダさんが、一年を通して暮らしの中での発見と工夫を綴った実践録。