• いつ起きるかわからない災害。日々の暮らしから「もしも」に備えておきましょう。いざというときにもあわてない、いまあるものを生かす防災のアイデアを紹介します。9月1日は、防災の日。8月30日から9月5日の防災週間に合わせ、過去に反響の大きかった防災関連の記事を再掲載いたします。
    (『天然生活』2020年3月号掲載、『天然生活web』初出2020年9月5日)

    なくてもあわてない! あるものを生かすアイデア

    突然の「もしも!」でも、冷静に。専用のグッズがなくても、自宅や手元にあるものを生かせば、立派な防災グッズになります。

    枕元に靴がない

    靴下の重ねばきで足の怪我を防ぐ

    画像: 枕元に靴がない

    災害時は、家の床にはものやガラスが散乱して危険がいっぱい。枕元に常時スニーカーを置くのは面倒でも、厚手の靴下を数枚置くだけなら、家族全員分を簡単に用意することができそう。寝室だけでなく、どの部屋にも防災用の靴下を常備しておくと安心だ。

    家が暗い

    懐中電灯はペットボトルでさらに明るく

    画像: 家が暗い

    懐中電灯やLEDライト、ペットボトルを使えば、自家製ランタンがつくれる。懐中電灯の光の上に、水の入ったペットボトルをのせると光が乱反射して、部屋全体を明るく照らす。小型ライトはコップに入れて安定させ、その上にペットボトルを置くと同様に使える。

    飛散防止フィルムがない

    薄いカーテンがガラスの飛び散りを防ぐ

    画像: 飛散防止フィルムがない

    飛散防止フィルムを家中の窓に貼るのはコストも手間もかかるが、カーテンを一枚引いておくだけで、ガラスが飛び散るのを防ぐ効果が。昼間はレースカーテンだけでも十分。窓の大きさや数に合わせて、飛散防止フィルムとカーテンを上手に組み合わせて対策を。

    食器がない

    新聞紙が食器に、ダンボールがトレイに

    画像: 食器がない

    新聞紙を折って容器をつくり、ダンボールでつくったトレイに、あれば両面テープなどで固定。その上からポリ袋やラップをかぶせれば、繰り返し使える容器に。ダンボールがあることで、熱い料理でも運べるうえ、食卓らしい雰囲気も味わえる。

    非常トイレがない

    新聞紙があれば簡易トイレに

    画像: 非常トイレがない

    簡易トイレの代わりに使えるのが新聞紙。ごみ袋2枚を、1枚ずつ便座を挟むようにセット。その上にくしゃくしゃにして広げた新聞紙を敷き、丸めた新聞紙を詰めて吸収剤に。使用後は、消臭剤(柔軟剤でも代用可)を振る。何度か使用してから上のごみ袋ごと処分。

    ポリタンクがない

    ごみ袋+リュックで代用

    画像: ポリタンクがない

    断水時、自衛隊の給水車や応急給水拠点で配られる水を運ぶときに必要なポリタンク。清潔なごみ袋を二重にしてリュックにセットし、水を入れて口を縛れば、簡易タンクになり運びやすい。台車があれば、ダンボールにごみ袋をセットし、水を運ぶ方法もある。

    ◇ ◇ ◇

    怖いのはパニック! むやみにあわてない備えを

    災害に遭遇すると、だれでも動揺してしまうもの。事前にできることをしっかり備えておけば、災害が起きてもパニックにならずに冷静に判断して行動できます。

    「災害時の対応で誤って認識していることも少なくありません。たとえば、台風時に長靴で逃げるのは間違い。長靴の中に水が入ると、身動きが取れなくなり危険です。水害のときは、厚底のスニーカーを履き、冬場は低体温症対策として足全体をごみ袋などでカバーして水から守るのがいいですね。正しい情報をきちんと知っておくことが大切です」

    まずは、1~2週間自宅で過ごせる備えと、正しい知識を持つこと。それに加えて、手元にあるものを工夫して代用する方法を知っておくと、さらなる安心につながります。

    「災害時は精神的に不安定になりがちです。地震の場合、余震が長く続くことも。水、明かり(電気)、食べ物、トイレの4つが確保できているだけで、心に余裕が生まれて安心でき、心身の健康を保てます。そのためにも、災害が起きたら何が必要か、どう行動するか、もう一度、家族全員でしっかり確認してください」

    〈監修/永田宏和 取材・文/工藤千秋 イラスト/にしごりるみ〉

    永田宏和(ながた・ひろかず)
    防災プロデューサー。NPO法人プラス・アーツ理事長、デザイン・クリエイティブセンター神戸「KIITO」副センター長。防災教育の普及に幅広く取り組み、数多くの防災イベントの企画・運営、講演、出版などを手がけるほか、企業の防災アドバイザーも務める。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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    画像1: 防災グッズがなくてもあわてない。あるものを生かすアイデア。備えはいつも。暮らしながら防災を|いざというときの防災ノウハウ

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    画像2: 防災グッズがなくてもあわてない。あるものを生かすアイデア。備えはいつも。暮らしながら防災を|いざというときの防災ノウハウ

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    画像3: 防災グッズがなくてもあわてない。あるものを生かすアイデア。備えはいつも。暮らしながら防災を|いざというときの防災ノウハウ

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