• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。2歳の誕生日を迎える娘のために、張り切ってバースデーケーキをつくります。

    張り切って、足掛け3日のバースデーケーキづくり

    我が家の8月のイベントに、娘の2歳の誕生日がありました。

    私が、ここぞとばかりに張り切ったのはケーキ。ネットに溢れている子どものバースデーケーキを見ると、アンパンマンのかわいいケーキがずらり。ケーキ屋さんに特注してもらうものから、お母さんの手づくりケーキまで。

    確かに2歳児にアンパンマンは最強です。なんなら親の名を呼ぶより先に「アンパンマン!!」と叫んだような気がしています。

    そうだ、バースデーケーキはアンパンマンにしよう。ケーキにデコレーションするのはハードルが高そうだから、アイシングクッキーで、アンパンマンとばいきんまんをつくって飾ろう。娘は、大興奮するに違いないぞ。

    電柱の小さな落書きすら、「アンパンマン!」と、すぐに気がつくセンサーの持ち主ですもの。

    というわけで、娘が寝た夜中や、保育園に送って私が仕事に行くまでの隙間時間を利用しながら、足掛け3日に渡ってバースデーケーキをつくることにしました。

    画像1: 張り切って、足掛け3日のバースデーケーキづくり

    1日目はクッキーを焼きました。「富澤商店」のクッキー粉を使ったので簡単に生地はできたのですが、型抜きに苦戦しました。

    ばいきんまんのツノのところが切れてしまったり、ひん曲がってしまったり。顔のスタンプもあるのですが、圧のかけ具合が分からず、焼くと模様が出なかったり。

    お菓子づくりに慣れていない弊害が。不安になります。

    下地のクッキーだけで、こんなに苦戦しているのに、初めて独学でやろうとしているアイシングは大丈夫かしら……?

    そして2日目です。ネットでつくり方を見ながらアイシングをこねこね。色をつけたり、コルネをつくったり。

    ベッタベタです。色もなんか微妙です。クッキーに押した表情にそって色を塗ろうと思ったのに、はみ出して余計なところまで色が付いたり、初心者にはハードルが高かったかもしれません。

    画像2: 張り切って、足掛け3日のバースデーケーキづくり

    そして誕生日パーティー当日、ピジョンから出ているレンジでつくれるケーキをつくり、クッキーを飾って完成しました。

    アイシングクッキーの出来はイマイチですが、色味があるせいか華やかに見えていい気がしました。あとは娘の反応を楽しみにしていよう!

    画像3: 張り切って、足掛け3日のバースデーケーキづくり

    そんな娘の反応どうだったと思いますか?

    答えは「号泣」でした。

    「いらない!」と言い放ち、ひと口も食べず、あんなに好きなはずのアンパンマンとばいきんまんには目もくれずに泣いていました。

    ……なぜに? 私は、足掛け3日間のケーキづくりを思い出し、しばし途方にくれました。

    ……ああ、これが育児なんだなぁ。

    そして思いました。私って、母2年目にして以前よりも、忍耐と大らかな気持ちを持てるようになったよなぁ。きっと子どもに成長させてもらったんだよなぁ。ああ、私の成長おめでとう。

    そして娘のためにつくったはずのケーキとクッキーは私の胃の中へ。

    まだまだこれから色々なことがあるんでしょうけれど、ジタバタしながらも、笑って楽しくやっていければそれでいいや。と、改めてそんなことを思った誕生日パーティーとなりました。



    画像4: 張り切って、足掛け3日のバースデーケーキづくり

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



    This article is a sponsored article by
    ''.