「二十四節気」は太陽の運行をもとに一年を24等分したもので、それぞれの長さは約15日間です。意識することで、移りゆく季節をより感じられるようになります。今回は「立冬」のご紹介です。
(『天然生活手帖2023』より)
(『天然生活手帖2023』より)
立冬(りっとう) 11月8日〜11月21日
※日付は2023年のもので、その年によって多少前後する場合があります。
このところ、ずいぶん日が短くなっています。
もう暦では冬になったのですね。
きりりと冷えた空気が、心地よく感じられます。
周辺の木々の葉も、少しずつ色づきはじめました。
ツワブキの花が黄色く咲いて、あたりを明るくしています。
時雨の季節でもあり、高い山からは初冠雪の便りが届くころです。
季節の花 サザンカ
原種の白花から、紅色や淡紅色などの園芸種も豊富なサザンカの花。
花が少なくなる初冬に、木全体に花を咲かせ、楽しませてくれます。
季節の食べ物 亥の子餅
旧暦十月最初の亥の日は、今年は十一月十三日。
ちょっと昔風に気取って、 三方に紅白の和紙を敷いて、亥の子餅を飾ってみました。
文・絵/平野恵理子
本記事は『天然生活手帖2023』(扶桑社)からの抜粋です
平野恵理子(ひらの・えりこ)
イラストレーター、エッセイスト。1961年、静岡県生まれ、神奈川・横浜育ち。山歩きや旅、暮らしについてのイラストとエッセイの作品、また暦に関する著作も多い。著書に『六十一歳、免許をとって山暮らし』『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(ともに亜紀書房)、『草木愛しや 花の折々』(三月書房)、『にっぽんの歳時記ずかん』(幻冬舎)など。山梨・八ヶ岳南麓在住。
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