身体にやさしい、柑橘のおやつ

長野県・安曇野の山の中に立つリトリート宿泊施設「穂高養生園」で働く鈴木愛さん。休息といやし
を求めて訪れる方に向けて、動物性タンパク質を使わずに、体にやさしい料理やお菓子をつくられています。

そんな鈴木さんに、できるだけ体に負担の少ない素材を使った、春を感じるおやつのつくり方を教えていただきました。

みかんのスパイスマフィンのつくり方

ほんのりと甘酸っぱいみかんと、しょうがとカルダモンのスパイスがさわやかに香ります。

材料（直径7cmのマフィン型6個分）

下準備

・オーブンを180℃に温めておく。

・マフィン型にマフィンカップを敷いておく。

つくり方

１　ボウルにAを入れて泡立て器でぐるぐると混ぜる。別のボウルBを入れて、てんさい糖が溶けるように泡立て器でよく混ぜて乳化させる。

２　AにBを入れてゴムべらで底の方からさっくりと混ぜ合わせる。粉けがなくなり全体がなじんだら、マフィン型に等分に入れて上に輪切りにしたみかんをのせる。

３　180℃のオーブンで２を30～35分焼く。串を刺して生地が付いてこなければ、オーブンから取り出して、網の上で粗熱をとる（冷めて固くなった場合は、軽く霧吹きをしてトースターなどで温めなおすとおいしい）。

体にやさしいポイント

体を冷やしにくいみかん、体を温めるしょうが、消化器や呼吸器の働きを助ける作用のあるカルダモンを合わせて。季節の変わり目の体調不良によい組み合わせ。

〈料理／鈴木 愛　撮影／川村 隆　スタイリング／荻野玲子〉

鈴木愛（すずき・あい）
1980年生まれ。東京都出身。自然食のレストランや和食店で調理を学び、2010年から穂高養生園勤務。著書に『なんとなく不調をととのえるスープ』『穂高養生園が考える やさしいおやつ』（ともに世界文化社）。

穂高養生園：https://yojoen.com/

※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです