• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。10月に生まれた2人目の子も連れて、家族4人で両国・吉良邸跡の「元禄市」へ出かけます。

    師走の両国で、吉良と赤穂を偲ぶ

    両国の吉良邸跡で行われる「元禄市」に行ってきました。

    かつては吉良上野介の屋敷があり、「忠臣蔵」でお馴染みの討ち入りがあったところ。その場所で、吉良二十士と赤穂四十七士たちを偲ぶのが、この行事のはじまりなんだそう。

    近所に住んでいるため、そのポスターを目にしたり、お世話になっている整体の先生に、「あれは面白いですよ! いろんなお店が出て、人がわんさか来ますよ!」と教えていただいたりして、興味が湧いてきました。

    画像1: 師走の両国で、吉良と赤穂を偲ぶ

    両国のこのあたりは散歩すると面白い場所です。そこかしこに看板が出ていて、それを読むと「ここは江戸の頃はこうでした。」という説明があって妄想が膨らみます。

    とはいえ、静かな場所。人が溢れかえっている様子なんて想像も出来なかったんですが、行ってみてびっくり。年末の上野かと思うほど人がみっちりぎっちぎち。

    その両脇にはキッチン用品、バッグ、お箸、スプーン、タオル、マット、洋服、おもちゃ、化粧品、蕎麦、ちゃんこ、ポップコーン、チョコバナナ、生ビール、などの露天がたくさん並んでいます。

    吉良と赤穂を偲ぶと聞いていたんで、しっとりした雰囲気なのかと思いきや、大賑わい。吉良も赤穂も、さぞ喜んでいるに違いありません。

    我が家もさっそく蕎麦屋の列に並んで、寒空の下、温かい蕎麦を楽しみました。

    外でたくさんの人と食べる蕎麦は、なんとも言えぬ幸福感がありました。

    「今年も色々あったけど、ここまできましたね。よかったよかった。」

    蕎麦というアイテムも相まって、ひと足先に大晦日の雰囲気も味わえました。

    その他にも、お汁粉、チョコバナナを食べ、腹ごしらえを済ませると、いざお買いものへ。

    人気のお箸の露天では、マダムたちが押し合いへし合いしています。なんでも1000円はくだらないお箸が全部100円。一膳900円もお得なの!?

    血が疼いた私は背が高いことをいいことに、マダムたちの頭の上から手を伸ばし5本ほどゲットしてきました。その他には木のスプーンも。

    画像2: 師走の両国で、吉良と赤穂を偲ぶ

    私がマダムたちとの闘いに興じている間、夫と子どもは、ちゃっかりおもちゃの露店に行っていました。

    買うつもりなどなかったのに、「これにすりゅ〜!」と言われ、娘が離さなかった1700円のトーマスのおもちゃが今日1番の出費となってしまいました。

    ま、でも娘も「元禄市」を楽しめたのだからいいとしますかね。

    画像3: 師走の両国で、吉良と赤穂を偲ぶ

    昔は年末になると必ず、家族や親戚たちとテレビの前に集まって「忠臣蔵」のドラマを観ていたもんですが、いつからか放送もなくなりましたよね。

    あの時のハラハラワクワクとした高揚感と、年末のそわそわした慌ただしい雰囲気が好きだったなぁ。

    そんな気持ちを久しぶりに思い出した「元禄市」でした。



    画像4: 師走の両国で、吉良と赤穂を偲ぶ

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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