(天然生活2022年2月号掲載)
「サンク」店主・保里享子さん
家にいられる年末年始、心豊かになるものを
年末、お店でよく売れるものといえば、なんといってもクロス類。
「新年をまっさらな状態で迎えたいということですね。手軽ながら、気持ちの切り替えという意味では大きな意味のあるアイテムです」
さらに、保里さんがおすすめしたいのがお茶を淹れる道具。
「寒い時季ですから、家で過ごす時間がどうしても長くなります。お茶を楽しむ機会も多くなりますから、手になじむ道具で気軽においしく淹れられたら、何かと忙しい年末年始も心に余裕がもてますね。抹茶を点ててみたり、いつもはティーバッグ派でも、少しだけていねいに茶葉から淹れたり」
加えてこの時季、惰性で使っていたものを新調するのもおすすめ。
「カトラリーは必要にかられておざなりなものを選び、そのまま使いつづける人も多いようです。新しい年に向け、お気に入りのものをひとそろい、思い切って手に入れるのも素敵だと思います」
高山茶筅(たかやまちゃせん)の長柄茶筅
奈良県の高山で、熟練の職人によって1本ずつ手作業でつくられている。
「気軽に抹茶を飲みたいときに。柄が長めなので、小さめの器でも点てやすいです」
ヨキピン・ペラヴァのキッチンクロス
洗うたびにやわらかくなり、吸水力も増すクロス。
「ケバが出にくいので、ガラスをふくのにおすすめ。長く使ってもくたっとしません」
プライスアンドケンジントンのティーポット
丸みを帯びたデザインは、お湯を注ぐと茶葉が渦巻いて泳ぎ、おいしい紅茶が淹れられる。
「ティーバッグ派の方でも手軽に取り入れられる、茶漉し付き」
ワイヤー鍋敷き
ワイヤー製品で名高いスイスの老舗メーカーによる鍋敷き。
「デザインの美しさが秀逸。木製だと焦げることがあるけれど、ステンレスならその心配も不要」
ソルワンのディッシュクロス
どこか懐かしい雰囲気をもつデンマークのソルワン社によるコットンニットのディッシュクロス。
「吸水性のよい厚手コットン。台ふきんとしてもおすすめ」
カイ・ボイスンのカトラリー
デンマーク王室御用達の老舗ブランド。
「デザインと使いやすさのバランスが一番よいと思います。どれも手にしっくりなじむ形で、落ち着いた質感が魅力」
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<撮影/山川修一 スタイリング/竹内万貴 取材・文/福山雅美 撮影協力/UTUWA>
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3 グリーニィ吉祥寺1F
電話:0422-26-8735
営業:11:00~19:00
定休日:無休
http://cinq.tokyo.jp/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです