• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、ありそうでなかったポン酢ごはんのお話。

    旅館の最後に出てきそうな、上品な味

    たいしたおかずもないし、白いごはんじゃ微妙……。なんて気持ちになることがあります。

    そんな時におすすめしたいのが、ただポン酢しょうゆを混ぜて炊くごはんです。

    画像1: 旅館の最後に出てきそうな、上品な味

    ポン酢ごはん聞くと、「酸っぱいの?」と思われがちですが、加熱することによって酢の酸味が飛び、なんともいえない風味が残ります。

    初めて食べた時は「え? 旅館で最後に出てくる上品なごはん?」と感じました。

    画像2: 旅館の最後に出てきそうな、上品な味

    そのままでおかずとともにいただいても良いのですが、炊飯前に簡単な具を加えたり、炊き上がりに薬味をトッピングしても楽しめます。

    おにぎりにするのもおすすめ

    また、少量のごま油をまぶしておにぎりにしておくこともあります。

    ごま油の役割は風味付けはもちろん、「冷めてもしっとり」する効果があります。

    ちなみに、海苔を韓国海苔にすれば相性バッチリです。

    身近な調味料ひとつでちょっとした炊き込みごはんが出来上がるので、覚えておいて損はないと思います。

    白いごはんじゃ物足りない気持ちになったら、ぜひ思い出してください。

    ポン酢ごはんをつくるなら

    *お米1合あたり、ポン酢大さじ1+塩ひとつまみ。

    *水加減はお米と同量。普通炊飯で大丈夫なので特に加減する必要なし。

    *一緒に炊き込む食材は、油揚げ、じゃこ、人参や椎茸のみじん切りなどがおすすめ。

    画像: これだけなのにおいしい。ポン酢ごはん|本多理恵子「50代からは“手抜き”と“息抜き”」

    *炊き上がりに塩昆布や海苔を乗せたり、わさびや粒胡椒などの薬味をあわせても良い。



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)

    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)がある。 11月に7冊目の著書『50歳からのひとりごはん』(集英社)が発売になったばかり。

    インスタグラム:@cafe.rietta

    CafeRietta(料理教室)
    https://rietta.me/

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