家族1
古民家をリノベーションして育てながら暮らす
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青梅の古民家をリノベーションして暮らす、笠井さん夫妻
最寄りの駅から多摩川方面へ歩くこと約10分。大型スーパーが並ぶ都心とあまり変わらない駅前の雰囲気からは想像できない、のどかな景色が広がります。
竹林を背景にした築95年の古民家に住むのは、笠井さん夫妻。
仕事が多忙なため、東京・世田谷区で職住接近の暮らしをしていたふたりが自分たちの家をもつことを考えたときに思い描いたのは、「緑の中にある古い家」でした。
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竹林を背に建つ古民家は昭和3(1938)年に建てられた
「新品ではなく、時間の経過が感じられるものが好き」という妻と「リフォームしながら家を育てていきたい」という夫のイメージに近いこの家に出合い、昔ながらのつくりをリノベーションして暮らすことを決意。
夫婦ともに建物が好きで、デザインはふたりで行い、青梅の大工さんに相談して工事をしてもらいました。
DIYで実現した理想のキッチン・収納
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光が降り注ぐ開放的なキッチン。東側には神社があり、借景の緑も美しい
玄関を入ると、すぐ目に入るのが、光が降り注ぐ開放的なキッチン。南東に面し、東の吹き抜けの高窓から取り入れた外光がまぶしく、ひときわ明るい空間です。
シンクと一体化したカウンターのイスに腰かければ、前の窓からは緑に囲まれた神社、南側のもとは正面玄関だったガラス張りの扉から、庭をのぞむことができます。
「もっともお気に入りの場所です。朝の光が入っているときも、日が沈んでキャンドルをともしたときも」(妻)
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右側がお気に入りのカウンターのイス。もとは正面玄関だったガラス張りの扉から、庭をのぞめる
キッチンは夫がつくりあげたもの。カットした板材で箱組みをつくり、部品を入れ込んでタイルを貼って仕上げてあります。
「収納を考えて組み立ててあるので使いやすく機能的です」と妻。
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妻の希望を夫がDIYでかなえたキッチン
夫は「古民家はメンテナンスが必要なもの。これから何十年も住むのだから、自分でつくったり、直したりするスキルが必要だと思いDIYをはじめました」といいます。
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家族の本を収めた書斎の本棚と作業用デスクもDIYで
本や雑貨が整然と美しく並べられた静謐なたたずまいが印象的な書斎の棚も、古いダイニングテーブルの天板を使った重厚な雰囲気の仕事用の机もお手製です。
青梅市で自由な発想のリノベーションコンテストを開催
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そんな青梅市では、「青梅市わがままライフコンテスト」を開催しています。
このコンテストは、青梅市で増えている空き家や遊休地を活用して自分らしい生き方を提案するもの。
今回は「わがまま」をテーマに自由な発想を求めています。
具体的な物件を想定するのではなく、「空き家をこんなふうにリノベーションしたら楽しそう」「休眠地を生かしてこんなことをやりたい」といった自由なアイデアを送れば OKという自由なコンテスト。
子どもから大人まで、さまざまな層の人からユニークなアイデアを募集しています。
このコンテストには以下の5つの賞が用意されています。
●最優秀賞
すべての審査基準を満たす提案
●コミュニティ賞
空間と人の集い方がもっともおもしろいアイデア
●空き家活用賞
空き家の使い方がもっともユニークで実現性の高いアイデア
●SDGs賞
SDGsのテーマへ貢献度がもっとも高いアイデア
●ユニーク賞
実現性よりもアイデアがもっともユニークだったもの
最優秀賞受賞者には20万円分、各章受賞者にはそれぞれ 5万円分の青梅市特産品が贈られます。さらに最優秀賞はイラスト化して公表予定。
審査委員にはモデルやラジオナビゲーターとして活躍中の長谷川ミラさんや建築家、まちづくりの専門家など多彩なメンバーが参加します。
作品の提出期限は2024年3月8日まで。だれでも気軽に参加できるコンテストなので、ぜひ、応募してみてください!
【問い合わせ先】
青梅市わがままライフコンテスト事務局
メール:ome.wagamamalifecontest2023@gmail.com