• 新宿駅から電車に乗ること約1時間。そこは、東西に多摩川が貫き、山と川の大自然が望める東京都青梅市。都心からのアクセスがよく、自然豊かな青梅市には近年、移住者が増えています。明るく使いやすくリノベーションした古民家に暮らす家族と、木の香りが清々しい無垢の木の新築に住む家族。青梅で理想的な住まいを実現した2つの家族を紹介します。

    古民家の“古きよきつくり”はそのまま生かす

    画像: 凛とした雰囲気の和室は畳を替えただけ。古い建具をそのまま生かした

    凛とした雰囲気の和室は畳を替えただけ。古い建具をそのまま生かした

    土間から続く和室は、畳を変えただけ。暖かな日差しが差し込む縁側も昔のまま。「古きよきつくりはそのまま生かす」が、ふたりの考えです。

    廊下が多いのも、昔ながらの住まいの特徴。突き当りには、こんもりとしたアナベルや、「庭で立ち枯れた姿が美しかった」穂紫蘇を花器にいけて飾ったり、ゴッホが描いた明るい色調のクロスを貼ったり。

    さりげないしつらえが「過去」に「いま」を彩っています。

    画像: 廊下の突き当りの壁に貼った、ゴッホが描いた明るい色調のクロス

    廊下の突き当りの壁に貼った、ゴッホが描いた明るい色調のクロス

    「解体作業をしていると、意匠の古い建具が出てきました」(夫)。職人の手仕事が生きた複雑な格子、すりガラスの古建具はエントランスに面した廊下にはめこまれ、家の外観をどこかモダンな印象にしています。

    画像: 解体作業で出てきた、意匠の古い建具を活用して

    解体作業で出てきた、意匠の古い建具を活用して

    「都心のマンション住まいのときは『お金でものを買う』受け身な生活だったけれど、いまは『自分で考えてつくる』ことが豊かなことだと感じています。それが古民家に住むよさだと思います」(妻)。

    手を入れて育てた空間は、日々の生活を彩り豊かにしているよう。

    画像: 職人の手仕事が生きた複雑な格子やすりガラスの古建具は、モダンな印象を与えてくれる

    職人の手仕事が生きた複雑な格子やすりガラスの古建具は、モダンな印象を与えてくれる

    「ごはんを食べる場所は決まっていません。季節、お天気や時間次第で気分に合わせて家のあちこち。土間のテーブルや、和室、縁側……。好きな場所に移動しています」と笑いながら妻が教えてくれました。

    この家に暮らし始めてから誕生した双子の子どもたちも、「今日はここでご飯を食べる!」と楽しそうに宣言しているそうです。

    画像: ダイニングキッチンの隣には、小上がりの和室リビング。ここも家族みんなでごはんを食べる場所のひとつ

    ダイニングキッチンの隣には、小上がりの和室リビング。ここも家族みんなでごはんを食べる場所のひとつ

    四季や時間の移ろいを楽しむ

    画像: 「SNSで写真を投稿するとギャラリーやカフェと思われたりすることもあります」と笑う笠井さん夫妻

    「SNSで写真を投稿するとギャラリーやカフェと思われたりすることもあります」と笑う笠井さん夫妻

    四季や時間によって変わる、家の景色を楽しむ暮らしが実現できたのは「自然豊かな青梅という場所だからこそ」とふたりは語ります。

    「古民家は、断熱の面からいえば隙間もあってあまりよくないかもしれません。でもその分、窓を開けなくても鳥の声や風の音が聞こえてきます」と夫がいうと、「家にいても外とのつながりを感じられるんです」と妻も同意します。

    毎日がグランピングのよう、とも語る妻曰く、“仕事に軸足をおいて休日だけ自然”という生活をするより、“毎日グランピングしているなかで、仕事している”という感じが心地よいのだとか。

    画像: 南側の縁側から新たに手入れした庭をのぞむ

    南側の縁側から新たに手入れした庭をのぞむ

    そして、青梅は都心への距離感もほどよい、と妻は語ります。妻は、完全在宅で仕事をしていますが、夫は基本テレワークをしつつ、打ち合わせなどで定期的に都心へ出る必要があります。

    「東京とのつながりはほしかった。青梅はその点、便利。完璧な地方移住という感覚はなくて、引っ越しのイメージですね」(妻)

    画像: 庭で咲いていた季節の花をしつらえて

    庭で咲いていた季節の花をしつらえて

    また子育ての面でも、大いにこの環境に助けられているそうです。

    「都心とは違って、ご近所のみなさんとのおつき合いがあって、気にかけてくださるのがありがたいです。広々とした公園もたくさんあり、うれしい」と妻は教えてくれました。

    これまでできなかったことが移住で実現

    画像: 庭のミニ菜園で野菜づくりもスタート

    庭のミニ菜園で野菜づくりもスタート

    休日の「青梅ふらっとお出かけ」も楽しいそう。

    「みんな青梅まで登山のスタイルでがんばって早起きしてやってくるのに、私たちは寝起きの感じでふらっと出かけて、山の中を散歩して、川を見ながらおいしいお酒を飲んで昼前に帰ってくるくらいの気軽さ。うらやましいと言われます」(妻)

    青梅暮らしは「これまでできなかったことを実現させてくれる」機会にもなったようです。「ふらっと自然散歩、畑にあるものを使ってゆっくり料理をしたり、保存食をつくったり。ネコも飼えました。」と妻。

    画像: 旗立て金物と自作のポールを活用し、干し編みを吊り下げて

    旗立て金物と自作のポールを活用し、干し編みを吊り下げて

    人見知りなネコは、残念ながら、かつて下宿として使われていた2階にこもったままでした。

    「2階はまだ未修繕なんです。子どもたちが大きくなる前に始めなくちゃ」と夫。ふたりが「これまでとこれから」という時の融合を楽しみながら育む家は、家族の未来を育むたしかな足場になっているようです。

    青梅市で自由な発想のリノベーションコンテストを開催

    画像: 青梅市で自由な発想のリノベーションコンテストを開催

    そんな青梅市では、「青梅市わがままライフコンテスト」を開催しています。

    このコンテストは、青梅市で増えている空き家や遊休地を活用して自分らしい生き方を提案するもの。

    今回は「わがまま」をテーマに自由な発想を求めています。

    具体的な物件を想定するのではなく、「空き家をこんなふうにリノベーションしたら楽しそう」「休眠地を生かしてこんなことをやりたい」といった自由なアイデアを送れば OKという自由なコンテスト。

    子どもから大人まで、さまざまな層の人からユニークなアイデアを募集しています。

    このコンテストには以下の5つの賞が用意されています。

    ●最優秀賞
    すべての審査基準を満たす提案
    ●コミュニティ賞
    空間と人の集い方がもっともおもしろいアイデア
    ●空き家活用賞
    空き家の使い方がもっともユニークで実現性の高いアイデア
    ●SDGs賞
    SDGsのテーマへ貢献度がもっとも高いアイデア
    ●ユニーク賞
    実現性よりもアイデアがもっともユニークだったもの

    最優秀賞受賞者には20万円分、各章受賞者にはそれぞれ 5万円分の青梅市特産品が贈られます。さらに最優秀賞はイラスト化して公表予定。

    審査委員にはモデルやラジオナビゲーターとして活躍中の長谷川ミラさんや建築家、まちづくりの専門家など多彩なメンバーが参加します。

    作品の提出期限は2024年3月8日まで。だれでも気軽に参加できるコンテストなので、ぜひ、応募してみてください!

    【問い合わせ先】

    青梅市わがままライフコンテスト事務局
    メール:ome.wagamamalifecontest2023@gmail.com



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