(『天然生活』2023年5月号掲載)
朝活準備
“好き”を100個書き出してみる
朝活を有意義なものにするには、「何をするか」をしっかり決めることがポイントです。とはいえ、朝活で何をしたらいいかわからない、という人もいるでしょう。
「そんなときは、まず自分の“好き”を100個。書き出してみましょう」と池田さん。
10〜20個くらいまではスラスラと書けても、その続きとなると、意外につまってしまうもの。一度に100個書き出すのは難しくても、思いついたら書き出してみるようにします。
自分の好きを書き出すことは、自分自身の棚卸しです。「自分は本心ではこう考えていたんだ」「こうなりたいと思っているんだ」というのがはっきりして、自分のためにどんな朝活をしたいかが見えてきます。
好きを書き出すポイント
have toではなくwantを書く
「好きなこと」や「こうなりたい」を書き出していくうちに、気がつくといつの間にか「やることリスト」になってしまうことが。
あくまでも「好き」「したい」に焦点を当てて、書き出してみましょう。
連想ゲーム方式で好きを見つける
好きが100個見つからないときは、ひとつのキーワードから連想して探してみましょう。
たとえば<花→ハーブ→自然→田舎……>などのように、関連する好きなものが浮かんできます。
罫線なしのノートに書く
好きなこと、やりたいことを書き出すときは、罫線のない白いノートがおすすめ。
「行を埋めなくちゃ」というプレッシャーがなくなり、白い紙に自由な発想で言葉を書き出せます。
思いついたときにメモ
好きを書き出すのは、思いついたときに少しずつするのでも大丈夫。
朝に限らず、昼でも夜でもOKです。スマートフォンにメモで残しておいて、あとからノートに書き写す方法もあります。
朝活準備
3日坊主になってもあきらめない
「やるからにはきちんとしなければ」という完璧主義にとらわれていませんか? 朝活の習慣化で大切なのは、「私はできている」という自己肯定感。完璧主義は手放したほうがよさそうです。
「たとえ3日坊主で終わっても、そこからまた始めればいいだけのこと。3日坊主も繰り返すことで、いつの間にか習慣になっていくものです。休んでも再開できた自分を褒めるくらいの気持ちでいるようにしましょう」
早起きができなくても「そんな日もあるさ」と思うくらいのほうが、案外長く続きそうです。
「がんばって難しいことを考えなくても大丈夫です。朝起きてベランダで朝日を浴びるだけ、配信動画やお笑いを見て心をゆるませるなども、立派な朝活ですよ」
やめることリストの書き方
朝活で欲張りすぎると、息切れを起こすことになりかねません。
好きなこと、やりたいことを確実にやるには、「やらないこと」を決めるのも大切です。
ノートに「やりたいこと」を書いた横に、「その実現のためにやめること」を書き出してみてください。
「早寝早起きを習慣化」→「夜のダラダラをやめる」→「週5のダラダラを土曜だけにする」など、具体的にやめることが見えてきます。
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<監修/池田千恵 イラスト/清沢佳世 取材・文/工藤千秋>
池田千恵(いけだ・ちえ)
「朝6時」代表取締役社長。受験勉強や会社員時代の自身の成功体験をもとに、いまの自分を強みに変える「朝活」を広める活動をスタート。オンラインコミュニティ「朝キャリ」なども主宰。『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)ほか著書多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです