Q. ソックスの合わせ方、選び方がわかりません。
A1. 小物同士で色をリンクさせて、コーディネートになじませます。
頭に置いておきたいのは、ソックスだけが浮いてしまわないようにすること。
ちゃんと、コーディネートの一員にすることです。
まず提案したいのは、小物同士で色をリンクさせ、なじませる方法。
それも、多色使いの小物のなかの1色と合わせる方法です。
単色で合わせるよりも、さりげなくリンクさせることができ、おしゃれな雰囲気もアップします。
それをやりやすくしてくれる小物は、そう、スカーフやストールです。
ここでは、室内でも外さず過ごせる、スカーフで考えていきます。
上の写真の左側は、スカーフにポイントとして使われているグリーンと、ソックスをリンクさせています。
右側は、スカーフの縁取りに使われているオレンジと、ソックスをリンクさせています。
オレンジをリンクさせたセットで、コーディネートをつくってみます。
ソックスはたくさん見せるのではなく、あくまでもさりげなく。
しっかり着丈のあるスカートを合わせることが、子どもっぽくなったり、野暮ったくなったりしないための、お約束です。
A2. スニーカーの配色と同系色のソックスで、なじませても。
スニーカー合わせの場合、ソックスもスニーカーの配色の一員にして、なじませてしまいましょう。
一番上のアイレット(靴ひもを通す穴)に使われているイエローとソックスの色をリンクさせました。
スニーカーのなかの一番面積の少ない色とリンクさせると、カラフルさが増して、アクティブな雰囲気に。
今度は、一番多く使われているグリーンのソックスを合わせ、グラデーションで仲間入りさせました。
深い色味のソックスを合わせれば、ちょっとシックで落ち着いた印象になります。
Q. 柄ものソックスをはいてみたいです。大人な着こなしにするコツはありますか?
A. ソックスのベースの色とボトムスの色をそろえてみましょう。
柄もののソックスを合わせるときも、頭に置いておきたいことは同じです。
ソックスだけが浮いてしまわないよう、なじませ、コーディネートの一員にしていきます。
一番のおすすめの方法は、ソックスのベースの色とボトムスの色をそろえること。
つながりが生まれ、大人っぽさのある着こなしがつくれます。
せっかくの柄ものソックスなので、たくさん見せたくなってしまいますよね。
であれば、グルカサンダルや、ストラップシューズ、履き込みの浅いフラットシューズなどと合わせ、サイドからではなく、甲の部分でしっかりと。
自分からもよく見えるので、気分も上がるはずです。
次回は、靴やソックスを楽しみやすいコーディネートについての相談に、お答えしていきます。
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スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
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