やさしい日差しと暖かな空気に包まれる季節がやってきました。寒い冬を乗り越えるために蓄えた脂肪は脱いで、活動的に過ごせる体になりたいもの。料理家の鈴木愛さんを訪ね、体のめぐりをよくして新陳代謝を上げる料理を教わりました。今回は、「鶏肉とはと麦の煮もの」のつくり方を。
(『天然生活』2021年5月号掲載)
(『天然生活』2021年5月号掲載)
主菜
「鶏肉とはと麦の煮もの」のつくり方
韓国の伝統料理「サムゲタン」のような、骨付き鶏の滋味あふれる味わい。
材料(2~3人分)
● 鶏手羽先 | 6本 |
● 長ねぎ | 1本 |
● しょうが(薄切り) | 3枚 |
● はと麦(30分ほど浸水する) | 大さじ3 |
● 春キャベツ | 2~3枚 |
● 豆苗 | 軽くひとつかみ |
● レモン(8等分のくし形切り) | 2切れ |
● ごま油 | 少々 |
● 水 | 300mL |
● 塩、黒こしょう | 各適量 |
つくり方
1 鶏手羽先はフォークで数カ所穴をあけ、塩を軽くすり込む。長ねぎは白い部分を4cm長さに切る。春キャベツはひと口大に切る。豆苗は5cm長さに切る。
2 フライパンを温め、油をひかずに鶏手羽先の皮目を焼く。焼き色がついたら、圧力鍋に入れる。手羽先の上に長ねぎ、しょうが、はと麦を入れて塩を軽くふり、分量の水を加える。ふたをして強火にかけ、圧力がかかったら15分間弱火にかける(通常の鍋の場合は、ふたをして30~40分煮る)。火を止めて、圧が抜けるまでおく。
3 2の鍋に春キャベツを入れてさっと煮る。塩で調味する。
4 豆苗を少量のごま油と塩ひとつまみでさっとあえる。
5 3を器に盛り、豆苗を添えてレモンをしぼる。最後に黒こしょうをふる。
体すっきりポイント
消化がよく体を温める鶏肉、水分代謝を促し毒素を排出するはと麦、胃腸の働きをよくするキャベツがひと皿に。満腹感を得られます。
<料理/鈴木 愛 撮影/山田耕司 スタイリング/曲田有子 取材・文/河合知子>
鈴木 愛(すずき・あい)
「冬草」主宰。安曇野の穂高養生園で料理人を務めるかたわら、東京で「ととのえる食事会」を不定期開催。著書に『なんとなく不調をととのえるスープ』(世界文化社)。https://www.facebook.com/fuyukusa.gohanya/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです