• あらゆるものの価格が高騰しつづけるいまこそ始めたいのが、「暮らしのむだを洗い出し、省くこと」。大事な家計を守るだけでなく、エコにもつながり、いい循環を生み出すヒントをご紹介します。今回は、節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん「食費の工夫」について伺います。
    (『天然生活』2022年8月号掲載)

    新しい情報を取り入れて、できることから一歩ずつ

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    食品や電気、ガスなど生活に欠かせないものの値上がりが止まりません。

    「昨年に比べて、物価全体の上昇率は2%ほど。ただ、体感的には10%、家計の支出でいうと1年で10万円ほどは上がっています」というのは、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん。

    収入はなかなか上がらないなか、値上げの波から家計を守るには何ができるでしょうか?

    「家計の見直しというと、我慢をする印象があるかもしれません。しかし、生活習慣やお金の使い方を少し見直すだけで、家計のむだはなくなります。むだを省いた分、自分が大切にしたいことにお金をまわして楽しむこともできますし、限られた資源を有効活用できて、環境にもやさしいですよね」

    まずはむだを省く選択肢を多く知り、できることから始めてみて、と丸山さん。

    「そのためには、最新の情報を集めることが大事。たとえば、インターネットやアプリの活用でお得になることも増えています。“怖い、わからない、めんどくさい”は禁物ですよ」

    「暮らしのむだ」見直しチェックリスト

    日々の習慣が、思わぬむだにつながっているかもしれません。毎日を振り返り、当てはまるものがないか、確かめてみましょう。

    食事・料理編

    □ 毎日のようにスーパーやコンビニに立ち寄る

    □ 「特売品」「見切り品」には思わず手が伸びる

    □ 食材を使いきれずに捨ててしまうことも多い

    □ はやりの調味料や冷凍食品は試したくなる

    □ ペットボトルのお茶をよく買う

    食費の工夫

    4人家族から発生する食品ロスは、年間平均6万円にも及ぶそう。食材の買い方や使い方、保存法をもう一度見直してみましょう。

    食材の買い出しは3日に1回に

    画像: 食材の買い出しは3日に1回に

    店に出かけると、何かしら買ってしまうもの。買い物の回数を減らし、何も買わずに過ごす「無買デー」を設けてみて。

    ただし、週に一度のまとめ買いは、食材を使い切る力量と計画性が意外と必要。週に2回程度だとやりやすいでしょう。

    年間:−208,000円
    1回3,200円の買い物を週5回→1回6,000円を週2回

    ネットスーパーで“うっかり買い”を防ぐ

    画像: ネットスーパーで“うっかり買い”を防ぐ

    あるのに買った、足りない食材を買いに出かけ、ついでにほかのものも買った、というのはよくある話。

    買い物前に在庫を把握すれば、重複買いや“ついで買い”も防げます。在庫を確認しながら即注文できる、ネットスーパーを活用する手も。

    年間:−119,600円
    週1回行っていた重複買い300円、ついで買い2,000円をやめた場合

    冷凍できる食材を幅広く知っておく

    画像: 冷凍できる食材を幅広く知っておく

    食材を新鮮な状態で冷凍すれば、日持ちもよくなります。幅広い食材の冷凍法を知っておくと、旬の時季などに割安で購入することも。

    納豆やパン、青菜やブロッコリー、さやいんげん、トマトなどの非加熱で冷凍できる野菜などはとくに便利です。

    年間:−10,400円
    野菜2種を冷凍して使いきり、週1回、もう1種(200円)を買わずに済む場合

    大手量販店のPB商品を活用する

    画像: 大手量販店のPB商品を活用する

    スーパーのPB(プライベートブランド)商品への切り替えもおすすめ。価格は手頃なのに、大手やそれに準ずる食品メーカーが製造。

    品質は落とさずに、包装や宣伝などでコストを削減し、エコにも取り組む、まさに企業努力の賜物です。

    年間:−6,000円
    PB商品を月10アイテム利用し、毎月500円節約の場合

    特売商品は本当に“お得”なのか見極めて

    画像: 特売商品は本当に“お得”なのか見極めて

    値下げシールの貼られた「見切り品」はいかにもお得に見えます。

    基本は日持ちしないものなので、その日に使い切るならいいのですが、必要以上に買い込んだりなんとなく買ったりすると、むだに。

    本当に活用できるか、考えて購入しましょう。

    年間:−14,400円
    600円の魚を300円で買った場合1回300円の節約×月4回

    できるだけ加工食品を使わない

    画像: できるだけ加工食品を使わない

    現在の食品価格は、原材料費はもちろん、加工の工程が多いものほど値上がり率も高いのが特徴。

    冷凍素材や冷凍・レトルト食品、ミールキット、出番の少ない調味料や「◯◯の素」は最小限にして、できるだけ自分で調理する方がお得です。

    1回:−250円
    冷凍チャーハン1食300円→材料費(残りごはん、卵、ねぎ)50円で調理した場合

    お茶はなるべくつくりおきする

    画像: お茶はなるべくつくりおきする

    暑くなるとつい買ってしまうのが、ペットボトルのお茶類。手間はかかりますが、つくりおきすると思わぬ出費を抑えられます。

    ペットボトルを利用しないことで捨てる手間もなくなり、エコに貢献できるとあって、いいことずくめです。

    ひと月:−4,140円
    毎日2Lのペットボトル1本購入150円→自作12円(麦茶+ガス)の場合

    冷凍庫の食べ忘れを定期的にチェック

    画像: 冷凍庫の食べ忘れを定期的にチェック

    「冷蔵室はスカスカに、冷凍室はパンパンに」が冷蔵庫の温度効率をよくする収納法。

    それにならって、冷凍室に食材を詰め込んでいる方も多いでしょうが、隅に埋もれて古い食材が眠っていることも。

    週1回、定期的に確認する習慣を。

    年間:−12,000円
    冷凍庫に残ったメイン食材500円分を活用、月2回行った場合



    <監修/丸山晴美 構成・文/秋山香織 イラスト/カトウミナエ織>

    丸山晴美(まるやま・はるみ) 
    節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。著書多数。毎年監修を務める『節約家計ノート』(東京新聞)は、19年のロングセラー。中学生の息子の母でもある。https://www.maruyama-harumi.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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