(『天然生活』2022年8月号掲載)
「暮らしのむだ」見直しチェックリスト
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
日々の習慣が、思わぬむだにつながっているかもしれません。毎日を振り返り、当てはまるものがないか、確かめてみましょう。
暮らしのあれこれ編
□ 外出先でつい飲み物を買うことが多い
□ ビニール傘が家にたくさんある
□ 自家用車のトランクに積みっぱなしの物がある
□ 家から一番近いガソリンスタンドで給油する
□ 行事のたびに新しい服を買うのが楽しみだ
□ 新しいことを始めるとき道具から入るタイプだ
□ 音楽や映画が好きでCDやDVDをよく買う
□ 銀行口座は紙の通帳をいまでも使っている
□ クレジットカードを3枚以上持っている
暮らしのあれこれの工夫
これまで挙げた費目以外にも、悩みの種はいっぱいあるはず。家計とエコにやさしいアイデアをまとめてみました。
水筒・エコバッグ・折りたたみ傘は必携
お出かけのときには必ず、バッグの中にマイボトル、エコバッグ、折りたたみ傘の準備を。
外で飲み物やその場しのぎのレジ袋やビニール傘を買わずに済みます。
しかも、ペットボトルやビニール製品の使用を控えてエコにも貢献でき、一石二鳥。
ひと月:−3,615円
1カ月にお茶150円×20日分+傘1本600円+レジ袋5円を3回購入した場合
「エコドライブ」で省エネ運転を心掛けて
車の運転の仕方ひとつで、燃費はだいぶ変わります。急な加速や減速は控え、高速道路では速度を落とす「エコドライブ」の意識が大切です。
また、タイヤの空気圧を適切にする、荷台に重い荷物を載せっぱなしにしないだけでも燃費が上がります。
年間:−24,800円
毎日50km運転する人が発進時の5秒間、20km/hで進む場合のガソリン代
ガソリン代が安いスタンドを把握する
高騰している、ガソリンの価格。ガソリンスタンドによって、質は同じにもかかわらず価格差がかなりあります。
価格の安いガソリンスタンドが調べられるWebサイト「gogo.gs」などを活用して、近隣の状況を調べておくとよいでしょう。
年間:−3,600円
1L5円安で30Lを月2回給油の場合
シェアサービスやレンタルを上手に活用
礼服やキャンプ用品などたまにしか使わないものは、所有せずにシェアやレンタルを利用した方が割安です。
収納スペースもいらず、不用品も増えずにエコ。車もシェアすれば、駐車代や維持費、税金などの大幅な節約も見込めます。
1回:−10,670円
礼服を購入15,950円→レンタル料5,280円
音楽や本、動画はデジタルで楽しむ
最近は、音楽や動画の配信サービスが充実。定額制なら、聴き放題・見放題でお得。
電子書籍が普及してきて、紙の本より安い場合も。
デジタルの活用で、管理の手間や保管スペースも省け、ものを持たないシンプルな暮らしが実践できます。
年間:−18,240円
アルバムCD1枚3,000円×年間10枚購入→月980円の定額制配信サービスを利用
食品ロスを削減する販売サイトをチェック
賞味期限が近い食材を買い、食品ロスの削減にひと役買える食品レスキューサイトが増えています(たとえば「TABETE」や「KURADASHI」など)。
販売価格も通常よりも格安。被災地応援などの企画もあり、さまざまな社会貢献に参加できます。
1回:−980円
産地で余ったお米5kg×2袋を食品レスキューサイトで買った場合
インターネットバンキングを利用する
銀行口座は、紙の預金通帳を発行したり利用したりすると手数料がかかる時代に。
インターネットバンキングのWeb通帳なら、手数料なしでペーパーレス。
また銀行によっては、振り込み手数料など各種手数料がATM利用よりも安くなることも。
年間:−550円
紙の通帳→Web通帳(三菱UFJ・三井住友銀行の場合 *銀行により、金額は異なります)
クレジットカードは3枚までに見直し
ポイントがたまるからと、クレジットカードの持ちすぎに注意。
年会費無料は初年度だけ、ポイント還元率の変更など、最新の規約を知らずに損をすることも。
よく使う店やサービスで得する3枚に絞り込めば、お金の管理もしやすくなります。
年間:−2,000円
年会費1000円のクレジット5枚→3枚に変更した場合
出典(節約額):名古屋市Webサイト(https://www.city.nagoya.jp/)『エコドライブ10のすすめ』
<監修/丸山晴美 構成・文/秋山香織 イラスト/カトウミナエ織>
丸山晴美(まるやま・はるみ)
節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。著書多数。毎年監修を務める『節約家計ノート』(東京新聞)は、19年のロングセラー。中学生の息子の母でもある。https://www.maruyama-harumi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです