• 調味料の配合は同量で覚える

    「料理が決まらない」「いつも同じような味付け」……という声をよく聞きます。

    普段自分で作る料理はレシピを見ることもなく、もちろん計量スプーンすら使わずに目分量でつくることが多いのではないでしょうか。

    それは安定の「鉄板レシピ」だと思いますが、同じような味付けにマンネリを感じることもあります。

    そんな味の迷子を解消できるのが、「覚えやすい調味料の配合」です。

    使う調味料はたいてい家にあるもので、しかも全部同量というのが気楽なポイントです。

    この配合をいくつか頭に入れておけば、たとえ食材がいつもと同じでも新しい料理として気分も変わります。

    自分の味をすぐに目指さない

    まずは一旦「全部同量」でつくってみて、その日の気分や好みで加減をして「我が家の味」にしていってください。

    調味料は後から足すこともできますから、最初は少なめで。

    薄く感じたら塩こしょうを追加したり、ラー油や唐辛子で後から辛味をつけると味がまとまることもありますから。

    今回は、白いごはんがすすむ「甘酢ダレ」をご紹介します。

    厚揚げを使っていますが、塩コショウで下味をつけた鶏むね肉や白身魚もおすすめです。

    もちろん酢豚に寄せたい場合は、正統派の豚肉で。

    ほかにおすすめの配合は

    ●しょうゆ・酒(日本酒)・みりん
    煮ものなど和食の味つけに
    メニュー例:肉じゃが、ひじき煮

    ●オイスターソース・マヨネーズ・酒(日本酒)
    炒めものの味つけに
    メニュー例:ブロッコリーの炒め、きのこと鶏ささみの炒め

    「甘酢ダレで酢豚風・厚揚げ炒め」のつくり方

    画像: 「甘酢ダレで酢豚風・厚揚げ炒め」のつくり方

    材料(2人分)

    画像: 材料(2人分)
    ● 厚揚げ1枚
    ● 玉ねぎ1/2個
    ● ピーマン2個
    ● にんにく(みじん切り)1片分
    ● しょうが(みじん切り)1片分
    ● ごま油大さじ1
    ● 日本酒大さじ1
    <甘酢だれ>
    ● しょうゆ大さじ1と1/2
    ● 酢大さじ1と1/2
    ● はちみつ大さじ1と1/2

    つくり方

     フライパンにごま油、にんにく、しょうがを入れて中火にかける。

     食べやすい大きさに切った厚揚げと玉ねぎを入れて軽く炒めたら、日本酒を振りかけてふたをして2分加熱する。

     玉ねぎが透き通ったら、種とワタを取り除いて食べやすい大きさに切ったピーマンを加えて炒め、甘酢だれの材料をすべて加えて軽く煮からめる。お好みで最後にラー油や唐辛子、粒こしょうをかけるのもおすすめ。

    画像: つくり方


    本多理恵子(ほんだ・りえこ)

    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は休止中)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。

    インスタグラム:@cafe.rietta

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