• どんな収納が使いやすいかは、人それぞれ。自分らしく暮らす料理家・sacci(さっち)さんの工夫を紹介します。今回は、美しく合理的な収納術について伺いました。
    (『天然生活』2021年10月号掲載)

    トスカーナの風を感じる美しく合理的な収納術

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    大阪・北摂を拠点にイタリア料理のケータリング、少人数制のレッスンで活躍するsacciさん。3年前に専門家の知人から教わりつつ、古民家をDIYで改装。アトリエとしてオープンしました。

    エントランスではオリーブの木がたくさんの実をつけ、あたかもsacciさんが10年暮らしたイタリア・トスカーナ地方の風が吹き抜けるかのような空間です。

    古いものに少しだけ手を加えて使いやすくし、市販品を別の用途に生まれ変わらせるのもsacciさんの得意技。

    京都の日本料理店から縁あって譲られた食品庫には、上に鉢植えや花瓶を置けるよう、白いタイルを貼ったそう。多少の水がこぼれても大丈夫な仕様となり、現在ではいきいきした植物が並ぶグリーンコーナーとなっています。

    息子のレオン君が幼いころにビー玉などの宝物を入れていたお道具箱は、サイズ感もぴったりなカトラリー入れに。

    古いブックエンドは、カッティングボードスタンドとして新たな居場所を得ました。

    さらに、ホームセンターで買ってきたスノコで本棚をつくるなど、市販品を素材として上手に使うことで、気負うことなくDIYができるのです。

    sacciさんの収納の工夫
    古物や市販品をDIYで自分仕様に

    壁に付けたり、タイルを貼ったり、手を加えて使いやすさアップ。スノコなど市販品を上手に活用して、家具も気負わず手づくり。

    かつて大学で使われていた棚に手を加えて

    画像: かつて大学で使われていた棚に手を加えて

    ワインなどを収納している「コクヨ」のスチールラックは、京都の大学で使われていたもの。グラスホルダーを取り付けるなど、カスタマイズした。

    シンク上のスペースに細々したものの置き場所を

    画像: シンク上のスペースに細々したものの置き場所を

    プロユースの広々としたシンクの上に、「イケア」のステンレスレールとラックを取り付け、ブラシやたわし、キッチンツールの収納場所に。

    包丁は、まとめてナイフラックへ。壁のタイルはスペインのアンティークで、息子のレオン君とこつこつ貼ったそう。

    市販のスノコを活用。リビングにお手製の本棚を

    画像: 市販のスノコを活用。リビングにお手製の本棚を

    ホームセンターで買ったスノコで本棚をDIY。

    裏に補強板を入れ、本の重みで横板が反らないよう工夫。

    洋書和書問わず、料理本がぎっしり。

    食品庫にタイルを貼ってグリーンコーナーに

    画像: 食品庫にタイルを貼ってグリーンコーナーに

    京都の日本料理店で海苔や小豆の収納に使われていた食品庫を譲り受け、上部にDIYで白いタイルを敷き詰め、植木鉢や花瓶を置きやすいよう工夫。

    子どもの古いお道具箱をカトラリー入れとして活用

    画像: 子どもの古いお道具箱をカトラリー入れとして活用

    レオン君が幼稚園のころに大切なものをしまっていた木箱を、カトラリーケースに。

    覚えたての字で書かれた「さわったらだめ」が微笑ましい。



    <撮影/ヨシダダイスケ 取材・文/野崎 泉、鈴木理恵(TAND)>

    sacci(さっち)
    2000年にイタリアへ渡り、トスカーナの2つ星レストランで働く。10年に帰国し、大阪でケータリング&レッスンの「cucina sacci」を主宰。インスタグラム@ciaosacci

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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