• 昨年末から、ニュースで何かと耳にする新NISA。“投資”であることは、理解できます。ただ、一体どういう仕組みなのか? 投資は損をするリスクも必ずあるのに、なぜ国が勧めてくるのか……? どうも腑に落ちないことがいっぱいで、様子見をしている人も多いかもしれません。そんな「投資、なんだかよくわからない」という人を代表して、同じく初心者の、フラワースタイリストの平井かずみさんが新NISAに挑戦します!

    そもそもNISAって何の略?

    画像1: そもそもNISAって何の略?

    「はじめた方がいいよ!と周りに勧められて、年明けに手をつけようとは思っていたんですが……結局、すっかり春になってしまいました」と平井さん。

    「銀行に預金していても、減ることはないですし、正直、投資ってなんだか怖くて」

    確かに、“何もしなければ、減ることはない”のは事実。

    ただ、周りがなぜ、「新NISAをはじめた方がいい」と勧めるのか、その理由も知っておきたいと考えています。

     

    初心者にもわかりやすく教えてくれる先生として、お願いしたのはのゴロウさん。

    10年以上の投資歴を持ち、堅実な運用をモットーとするマネーコンサルタントです。

    画像2: そもそもNISAって何の略?

    「新NISAいう名前も、理解しづらい理由なんです。みんな、当たり前に“ニーサ”って言ってるけれど、きっとこれ、何かの略なんですよね? そこがわからないのも、なんだか不安で。新NISAってことは旧NISAもあるってことかしら?」と平井さん。

    「なるほど、そこからちょっと疑問を持ってしまったわけですね。でもその感覚、すごく大切だと思います。わからない、納得できていないことには手を出さない。それって安全な投資のためにはすごく重要なことだと思います」とゴロウさん。

    というわけで、さっそく講座がスタート。

    これまで課税されていた、20%の支払いがずっとゼロになる。それが新NISA

    画像1: ゴロウ

    ゴロウ

    NISAというのは、「Nippon Individual Saving Account」の略。

    日本語で言うと、少額投資非課税制度です。

    これは、1999年にイギリスで導入されて国民の40%以上が活用しているIndividual Saving Accountをモデルにした日本版ということなんです。

    画像1: 平井

    平井

    Nって、日本って意味だったんですね。意外に単純(笑)

    画像2: ゴロウ

    ゴロウ

    少額投資非課税制度というのは、『この制度を使って株式や投資信託を購入した場合、それによって得た利益には税金がかかりませんよ』ということ。

    今までは、株式や投資信託で出た利益には20%の税金が取られていたんです。

    画像2: 平井

    平井

    では、お金をたくさん持っている人は、これから全部新NISAで株式や投資信託を買えば、税金を払わなくて済むということ?

    それってどこか不公平な気がしますけれど……

    画像3: ゴロウ

    ゴロウ

    そこは国もちゃんと考えていますよ(笑)。

    新NISAで買える株式や投資信託の金額には、上限を設けているんです。

    あくまで、我々みたいなごく一般的な人々が自分で少しずつ資産を増やすための制度ですからね。

    ただ、間違えてはいけないのは、これはあくまで投資であるということ。

    100%お金が増えるという話ではありません。

    短期で見れば、損することもある。

    それは覚えておいてくださいね。

    画像3: 平井

    平井

    もちろん、それは投資の基本ですから覚悟はできています(笑)。

    ただ、ぼんやりとしていた仕組みがだんだんわかってきて、少し安心しました。

    ちなみに……“新”NISAということは、“旧”もあるということですか?

    画像4: ゴロウ

    ゴロウ

    実はNISAの制度自体は、2014年からあったんです。

    ただ、株式や投資信託を売った場合の利益に課税されない期間が、購入から5年間だけと制約があったんですね(一般NISAの場合。積立NISAの場合は最長20年)。

    新NISAは、非課税期間に制限がない。

    ずっと非課税でいいですよ、ということなんです。

    画像4: 平井

    平井

    なるほど!

    新NISAになるタイミングでみんなが、勧めてきた理由に、ようやく納得が行きました!

    NISAのメリットデメリット

    NISAのメリットとデメリットのおさらいです。

    メリット

    ・株式や投資信託で得た利益に対し、税金が無期限でかからない(*)。

    *生涯非課税限度額1800万円を超えた分を除く。

    デメリット

    ・ 投資なので必ずしもお金が増えるとは限らない。

    ・ 入金額に限度がある。

    「株式や投資信託に対して、これまでは利益が20%も課税されていたんですね。そもそもこの事実を知らなかったので、今まで新NISAをはじめるメリットがはっきりとは実感できなかったんです」と平井さん。

    「理解するって、とても大切。これからはもう少し、お金に関する勉強も大切ですね」

     

    次回は、「投資=株式? 投資信託ってなに? それって一体、どう違うの!?」です。お楽しみに!



    <撮影/中川菜美 取材・文/福山雅美>

    画像1: NISAのメリットデメリット

    平井かずみ(ひらい・かずみ)
    フラワースタイリスト。草花を身近に感じる「日常花」を提案。新たな出会いの場として設けた、東京・恵比寿のアトリエ「皓SIROI」では、花の教室やさまざまなイベントを開催。お金とは、感謝をしつつあっさり付き合うタイプ。インスタグラム(@hiraikazumi

    画像2: NISAのメリットデメリット

    ゴロウ
    会社員時代から独学で投資を続け、この春、満を持してマネーコンサルタントとして独立。「初心者の気持ちに寄り添う、できるだけ不安を抱かせない投資」をモットーとしたレクチャーが好評。パーソナルカウンセリング(個人相談)も受付中。インスタグラム(@goro.0816



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