(『天然生活』2022年8月号掲載)
お出かけを楽しむ道具
一緒にいるだけで、お出かけの時間をウキウキしたものに変えてくれます。そんな心を弾ませてくれる逸品の数々を。
「hal」店主・後藤由紀子さん推薦
プランテーション
hal フェイクレザーバッグ
プランテーションの定番、フェイクレザートートに、後藤さんの「こうだったらいいな」を詰め込んだコラボバッグ。
「軽くて雨にぬれても平気な合皮製。4方向に外ポケットがあり、深さもあるので、日傘や水筒などを入れるのに便利です」
白、赤、黒、シルバーグレーの全4色。
ダンスコ
プロフェッショナル
シンプルでトラディショナルなデザインのダンスコのエナメルシューズ。
「ホールド感があって履き心地がよく、疲れません。私は身長が低いのですが、ソールが5cmあるので、マキシマム丈の服には欠かせません。足元がエナメルになるだけで、おしゃれ感がアップしますよ」
「hal」店主・後藤由紀子さん
基本の道具選び、私の基準
私の道具選びは、「使い勝手がいい」「適正価格」「経年変化を楽しめる」「使っていて気分がいい」「デザインされすぎていない」のがポイントです。とくに値段は、次に買って使いつづけるためにも、買いやすい価格であることが大切ですね。
ごとう・ゆきこ 静岡・沼津で器と生活雑貨の店「hal(ハル)」を営む。YouTube『後藤由紀子と申します。』、voicy『ささやき女将のごきげんRadio』など多方面で活躍。
「キッチンパラダイス」田中 文さん推薦
ビルケンシュトック
ボストン
田中さんがお店で一日中履いているというのが、不動の定番であるビルケンシュトックのボストン。やわらかい革のアッパーにコルクのフットベッドが、足になじむ。
「かかとがないので脱ぎ履きに便利。季節を問わず、どんな服にも合わせやすいですね」
「キッチンパラダイス」 田中 文さん
基本の道具選び、私の基準
流行に左右されないものを選ぶことが、大事な基準のひとつ。そのうえで、同じようなものがふたつあったら、値段の高い方を選ぶようにしています。値段が高いものにはそれなりの理由があって、結局は使い勝手がよく長持ちするからです。
たなか・あや 福岡でキッチン道具専門店「キッチンパラダイス」を営むかたわら、キッチンツール研究家として活躍。インスタグラム@kitchenparadise.jp
「松野屋」松野きぬ子さん推薦
松野屋
デイパック
「軽くて丈夫、両手が自由になって動きやすい。このスタイルが快適で、私は毎日愛用しています。ショルダーストラップにフェルトがついていて、重い荷物でも楽」
シンプルなデザインでカラシ・パープル・ウグイスの3色。前ポケットの内側に小さなポケットがあり小物を収納できる。
スタンレー
水筒
持ち運びや注ぎやすさをつくり出す、独特なデザインのグリップが人気のスタンレー。お散歩やキャンプはもちろん、松野さんは家の中でも活用。
「保温力が高いので、私は毎朝、鉄瓶で沸かしたお湯を入れてお茶を淹れています」
定番カラーのグリーンのほかにブラックもある。
「松野屋」 松野きぬ子さん
基本の道具選び、私の基準
店では、自分で使ってみて、本当に人に勧めたいと思うものを扱っています。美術工芸品とは違い、日常の道具は、気軽に普段使いできることが大切。私もそういう視点で、ざるやかご、ほうきといった生活で使ってなじむ道具を選んでいます。
まつの・きぬこ 70年続く卸問屋で、現在は荒物を扱う「暮らしの道具松野屋」の店主を夫とともに務める。夫との共著に『松野家の荒物生活』(小学館)がある。
<撮影/林 紘輝 取材・文/工藤千秋 スタイリング/大谷優依>
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです