(『天然生活』2022年8月号掲載)
気持ちを上げる道具
ちょっとしたお守り代わりになったり、それがあるだけで心が喜んだり……。それぞれの“とっておき”のものたち。
スタイリスト・大谷優依さん推薦
カヴェコ
万年筆
6色のカラーバリエーションで、手に収まる小ぶりのデザイン。バッグの中でもじゃまにならないのもうれしい。
「カジュアルに使える万年筆が欲しくて手に入れました。小さくてかわいいし、くるくる回して開けるのも好き。字がきれいに書けるような気がします」
スタイリスト・大谷優依さん
基本の道具選び、私の基準
ふだんから見た目がシンプルで質のよいものにこだわっていて、子どもを産んでからは安心・安全も重視しています。「使い勝手がいい」「使っていて気持ちがいい」というような、日常に小さな幸せを感じさせてくれるものを選びたいですね。
おおたに・ゆい 女性誌を中心に、雑貨、インテリアの紹介、空間イメージのスタイリングを担当。シンプルでセンスあふれるスタイリングに定評がある。
「ギャラリーfève」オーナー・引田かおりさん推薦
yasuhide ono
天然石のアクセサリー
自身で直接、インドに出かけて天然石を買いつけし、その石の魅力を引き出したアクセサリーにする作家yasuhide onoさん。
「きらびやかさより、いまの自分に寄り添うアクセサリーというコンセプトが素敵。手づくりの留め金など手間を惜しんでいないのに、手頃な価格がうれしいですね」
「ギャラリーfève」オーナー・引田かおりさん
基本の道具選び、私の基準
道具選びでは「わー、ステキ! 」とか「これ、欲しい! 」という直感を大切にします。そうするとたいてい、つくり手の背景に素敵なストーリーがあったりするもの。つくり手に共感できるものとの出合いこそが、幸せな時間だと感じています。
ひきた・かおり 夫とともに2003年より東京・吉祥寺で「ギャラリー フェブ」とパン屋「ダンディゾン」を営む。著書に『青空 そよかぜ 深呼吸』(大和書房)など。
「hal」店主・後藤由紀子さん推薦
シュオ
ピアス
後藤さんのおしゃれの定番にもなっているシュオのピアス。ひとつひとつ編み込んだ小さなパールやサンゴが、耳元で軽やかに揺れるデザイン。
「口紅の代わりに顔周りに色をプラスするだけで、パッと表情を明るく見せてくれます」
松野屋
春慶塗弁当箱
伝統技法「春慶漆」という木目を生かした黄金色の漆塗りが美しいお弁当箱。軽くて丈夫、抗菌作用があるのもおすすめ。
「詰め方次第で量もたくさん入るし、ごはんが冷めてもおいしく食べられます。中が朱塗りなので、お弁当に赤い食材がないときもミニトマト効果を演出できます」
ロー
ヴィーガンフレグランスキャンドル
100%ナチュラル、遺伝子組み換えではないろうに濃度の高いエッセンシャルオイル、非蒸留のフレグランスオイルを混ぜ、香り高く仕上げたアロマキャンドル。
「うちにあるのはベルガモット クラウズという香り。ふた付きのアロマキャンドルは珍しくて、ほこりを気にせず使えます」
「hal」店主・後藤由紀子さん
基本の道具選び、私の基準
私の道具選びは、「使い勝手がいい」「適正価格」「経年変化を楽しめる」「使っていて気分がいい」「デザインされすぎていない」のがポイントです。とくに値段は、次に買って使いつづけるためにも、買いやすい価格であることが大切ですね。
ごとう・ゆきこ 静岡・沼津で器と生活雑貨の店「hal(ハル)」を営む。YouTube『後藤由紀子と申します。』、voicy『ささやき女将のごきげんRadio』など多方面で活躍。
<撮影/林 紘輝 取材・文/工藤千秋 スタイリング/大谷優依>
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです