(『暮らしの図鑑 モノのお手入れ・お直し・作りかえ』より)
モノを大切に使い続けるためのお手入れ
暮らしの道具を気持ちよく使い続けるために、お手入れをしましょう。
汚れをきれいに落とし、木のものや革製品にはオイルを塗り込み、金属やガラスはみがきます。
道具のケアは手間に感じることもありますが、毎日使うことが最大のお手入れになることも。
まずは道具を手にすることを楽しんでみてくださいね。
今回は、グラスのくもりを取る方法をご紹介します。
グラスのくもりを取る方法
使い続けるうちに、くもっていくグラス。
水道水に含まれるカルシウム成分がガラス表面に付着して濁る、あるいは、ガラス成分が空気中の水分に反応してくもる、水垢、油分など理由はさまざまですが、透明なグラスがだんだんくもっていくのは気になるものです。
いつものお手入れに+αで輝きを取り戻して。
1 中性洗剤+お湯で洗って拭く
スポンジに中性洗剤をつけてこすり洗いを。お湯で泡をしっかり流したらすぐに乾いたふきんで拭きましょう。自然乾燥させないことがポイントです。
2 クエン酸+水で洗う
水垢の場合は、水にクエン酸を溶かし、グラスをひと晩つけおきします。それから、中性洗剤で洗い流し、乾いたふきんで拭きます。クエン酸濃度は、水200Lに小さじ1杯が目安。
3 重曹を使う
油分の場合は、重曹水も有効。パウダーの状態でグラスにふりかけた後、こすり洗いをしましょう。目が粗いスポンジだと粉が中に入り込んで重曹がつきにくいので、効果を高めるため丸めたラップでこする方法もあります。
〈撮影/平沢千秋〉
※ 本記事は『暮らしの事典 モノのお手入れ・お直し・作りかえ』(翔泳社)からの抜粋です。
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モノを大切に使い続けるための暮らしのアイデアとヒントを1冊に。
本書は、さまざまな生活道具や室内空間をお手入れし、壊れたところを修繕し、自分らしく整えていくための、さまざまなアイデアやヒントをまとめた事典です。日常的なお手入れやお直しはもちろん、金継ぎ、ダーニング、染め直し、壁の塗替えなど、新しい価値が生まれる作りかえの提案も多数ご紹介。人気シリーズ『暮らしの図鑑』の姉妹本となります。
毎日の小さな手仕事の積み重ねが、大好きなモノとともに過ぎていく時間がきっと、あなたらしい暮らしを生み出していくはずです。本書にまとめたアイデアが、その一助となれば幸いです。