• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。産後のイライラに苦しむ白鳥さん、ようやく心に余裕が生まれてきます。

    息子が保育園に入りました

    生後6ヶ月の息子が今年の4月から保育園に入ることができたおかげで、精神的にも肉体的にもずいぶん余裕ができてきました。

    お恥ずかしながら、それまでは産後のホルモンバランスの乱れもあって、終始イライラ。あらゆる不安に駆られて、夫と喧嘩することも多々ありました。

    それでも最近はだいぶ落ち着いてきたなぁと自分でも思います。

    保育園の存在はもちろんのこと、もう1つは夫と喧嘩した分、夫も色々理解してくれるようになり、家事に育児にと率先して動いてくれるようになったことが大きいかもしれません。

    そんな中、まず私がしたことは1人で外食に行くことです。

    画像1: 息子が保育園に入りました

    仕事の合間に時間ができたので、亀戸餃子を食べてきました。ずっと食べたかったものが食べられる幸せ。自分のことは後回しにしてたなぁ。餃子1枚でこんな幸せになれるなんて。自分第一の頃とは変わったんだなぁと、しみじみしてしまいました。

    ある日、子どもと公園で遊んでいると、娘が私にたんぽぽと松ぼっくりを拾ってきてくれました。

    画像2: 息子が保育園に入りました

    娘はこんなことできるようになったんだなぁ。大きくなったなぁ。でもまだ赤ちゃんだなぁ。松ぼっくりってこんなカタチしてるんだなぁ。

    なんて思っている時に、「あ! 私、今こころに余裕がある!」と自覚したのです。

    目の前にあるものをじっと見ていられる。そういう余裕が生まれれば、子どもや夫の気持ちも、ついでに自分の気持ちのことも、雑に見逃さないでいられるのかもしれませんね。

    大変大変不安だ不安だ! のある日のこと。息子を抱っこしながら、娘をベビーカーに乗せて押していたら、段差があってベビーカーごとひっくり返りそうになりました。

    立て直そうと、何度も押しますが段差を乗り越えられません。不安定なメンタルの時だったのもあり、こんなこともまともにできない私はダメ人間だと落ち込みました。

    その時です。後ろから女性の方が走ってきて「お母さん! 頑張ってるね!」と、ステキな笑顔でベビーカーを持ち上げてくれたのです。

    驚いたのと、その言葉が嬉しくて私は顔を隠して泣きました。

    バスに乗る時も手を貸してくれる年配の方がいたり、電車では、子どもがイタズラした携帯のライトがついたままですよ。と教えてくれる男子高校生がいたり、優しい人がたくさんいるなぁと思います。

    頑なな心で世間を否定する前に、そういう優しさを見逃さないようにしたいと思うこの頃です。

    そして、年を重ねれば重ねるほどの強みで、恥ずかしさもなんのその、困っている人にはどんどんこの手を貸したいなぁと思うのです。

    画像3: 息子が保育園に入りました


    画像4: 息子が保育園に入りました

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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