どんどんと毎日のように家に入ってくる紙ものの整理は、いわば、暮らしの情報の整理術。暮らしに沿った、気負わずできて続けられる工夫の数々。自分のイメージに近づけるヒントがきっと。今回は、片づけヘルパーの永井美穂さんに、紙ものの収納について伺いました。
(『天然生活』2022年9月掲載)
(『天然生活』2022年9月掲載)
片づけヘルパー・永井美穂さんの、紙もの収納アイデア
片づけヘルパー・永井美穂さん
システムはざっくりが正解
古い紙は箱型に折って卓上のごみ入れにするなど、もうひと仕事してもらってから処分。また、レシート類は月ごとにクリアファイルに投げ入れ方式。“新しいものは右側に入れていく”を徹底するだけで、自然と日付順に整います。
「紙類の整理はシステムを細かくすると長続きしない」が持論。さらに、見た目にこだわりすぎないことも大切。
仕事道具は、ボックスからあえてちょっとはみ出す状態にすれば、ひと目で判別でき、出し入れのストレスもありません。
何かと役立つ紙箱
シンク横に置いて野菜くずを入れたり、冬場は食卓においてみかんの皮を入れたり。
「つくっておくと、ちょっとしたときに便利です」
ルール遵守で自然に管理
レシートは種類別でなく月別に分けるほうが日々の負担が少ない。
年末に整理するときも、自然に時系列になっているので作業が楽。
あえての“ちょっと出し”
イラスト関連の仕事道具はボックスにまとめて。
「すっぽり隠すと出し入れしづらいもの。使いやすさ優先で、飛び出すように縦入れに」
<取材・文/福山雅美>
永井美穂(ながい・みほ)
整理収納アドバイザー・イラストレーター・介護福祉士。美観優先の片づけとは異なる、住む人の思いが主役の整理収納術を得意とする。https://www.mie-style.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです