• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。暑さで真っ黒になってしまったバナナを使ってパウンドケーキをつくります。

    真っ黒に熟したバナナを見つけたら

    とんでもない暑さが続いています。お休みの日は、子ども達とじゃぶじゃぶ池に行こうなんて計画していましたが、そもそも外に出るのが危険

    ということで、日中はおうち遊び、陽が傾いてから外で遊ぶというのが定番になりつつある我が家です。タイじゃないんだから。と、何度口にしたことでしょう。

    画像1: 真っ黒に熟したバナナを見つけたら

    そんな中、暑さにやられているのは我々だけじゃありません。バナナもです。

    毎日食べるからと置いてあるバナナの熟し方が、光の速さです。今までならもう少し黄色いままでいてくれたのに。気がつくと真っ黒になっています。

    その様子は日焼けしているようにも見えるし、いや、バテているようにしか見えません。

    子どもはバナナが大好きですが、真っ黒になったバナナは「黒い! 怖い!」と言って食べてくれません。呪いにかかっているようにでも見えるのかしら?

    私も熟しすぎたバナナはあまり好きではありません。なんなら固いバナナが好き。暑さめ!

    ヨーグルトに入れたり、そのまま無理やり食べたりしていましたが、台所の掃除をしていた時にホットケーキミックスの残りを見つけて、そうだ、バナナのパウンドケーキをつくろうと思いました。

    画像2: 真っ黒に熟したバナナを見つけたら

    パウンドケーキこそ、熟したバナナがおすすめなんですよね。あんまりつくらないので聞きかじりの知識ですが、やってみることにしました。

    ホットケーキミックスって万能ですね。牛乳は使わずに、油と砂糖とたまごを2つ足しましたが、ふるいもせずにそのまま混ぜるだけ。

    あまりに簡単なので、せめていつもより丁寧に混ぜようと気持ちだけ上乗せして焼き上げること35分。洗濯をしている間に焼き上がりました。

    画像3: 真っ黒に熟したバナナを見つけたら

    バナナの美味しさがよみがえりました。ケーキにした方が俄然美味しくて、バナナのポテンシャルに感動しました。よかった。

    これからは、もし真っ黒にバテたバナナを見つけたら、「黒い! 怖い!」と娘に言われる前に、すぐさまパウンドケーキにしよう。

    それか、バナナジュースか、アイスなんかもいいのかもしれない。なぜ今まで思いつかなかったのか。私の頭もバテているようです。

    よくよく考えたらバナナって有能ですよね。剥いてすぐ食べられる。子どもでも剥ける。そしてハズレがない。絶対甘い。加工しても、バナナ味のものはたいてい美味しい

    好きな果物は何ですか? と聞かれたら梨とか桃とか言ってしまい、バナナと答えることはなかなかありません。

    身近すぎる果物だからこそ1番に挙げることがありませんでしたが、いやはや、人生で1番お世話になっている果物じゃないか。

    私はこれから好きな果物ナンバー1にバナナをあげるぞ。バテてるバナナも好きだ。そんなことを思いながら、今日もバナナを買いに行きます。



    画像4: 真っ黒に熟したバナナを見つけたら

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



    This article is a sponsored article by
    ''.