• 本の集められた小さな空間は、だれかにとっての大切な居場所になります。 in-kyo店主・長谷川ちえさんのお気に入りの書店「コトウ」を取材しました。
    (『天然生活』2023年9月号掲載)

    in-kyo店主・長谷川ちえさんの好きな書店
    「コトウ」

    「僕が使う前から大事にしてきた人がいる場所を、引き継ぎました」と話す店主の小島さん。

    画像: JR福島駅から徒歩13分。店の名前は小島の読み替えで「日常から少し離れた孤島のように存在したい」との意味も

    JR福島駅から徒歩13分。店の名前は小島の読み替えで「日常から少し離れた孤島のように存在したい」との意味も

    もとは老舗の洋服屋さんだった建物を、1階は本屋、2階は喫茶スペースとして運営しています。古本、新刊のほか、東北の伝統こけしの取り扱いも。

    画像: 扱うジャンルは小説、随筆、写真集、絵本、暮らし、工芸、料理などさまざま。小さくても「まちの本屋でありたい」と思う小島さんの感覚で選んだ本が並ぶ

    扱うジャンルは小説、随筆、写真集、絵本、暮らし、工芸、料理などさまざま。小さくても「まちの本屋でありたい」と思う小島さんの感覚で選んだ本が並ぶ

    「こけしを置いているのは、古本と同じ感覚です。元の持ち主がいたものを、次の方につなぐ装置として、この場所があるのかなと思っています」

    画像: 私の好きな書店。福島・福島「コトウ」/in-kyo店主・長谷川ちえさん

    長谷川さんが好きな理由

    小さな店内にギュッと詰まった本への愛情がひしひしと伝わってきます。パッと目についた本を選び、2階席で店主の小島さんが淹れるおいしいコーヒーを飲みながらページをめくるのもいいひと時

    店主・小島雄次さんのおすすめの本

    画像: 岩﨑政利著 亜紀書房

    岩﨑政利著 亜紀書房

    『種をあやす』

    在来種野菜を育て、種を継ぐ農家・岩﨑さんによる学びの種あふれる1冊。

    「不安定な時代だからこそ、土や農に目が向く人が多い気がしています。人と作物の関係、循環、多様性など、自然のことわりから必要なことが見えてきます」

    コトウ
    住所:福島県福島市宮下町18-30
    営業時間:11:00~19:00
    定休日:火曜



    <イラスト/山元かえ 取材・文/石川理恵>

    長谷川ちえ(はせがわ・ちえ)
    2016年、東京から福島県三春町へ移転。近著に、三春での暮らし、季節ごとの風景や出来事を綴った『三春タイムズ』『続・三春タイムズ』(ともに長谷川ちえ文・shunshun絵/信陽堂)がある。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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