• 本の集められた小さな空間は、だれかにとっての大切な居場所になります。 イラストレーター・西淑さんのお気に入りの図書館「京都府立植物園 平安の郷(さと)こども文庫きのこの家 」を取材しました。
    (『天然生活』2023年9月号掲載)

    イラストレーター・西淑さんの好きな図書館
    「京都府立植物園 平安の郷(さと)こども文庫きのこの家 」

    はじまりは1985年。寄付によって建てられた通称“きのこ文庫”には、植物図鑑や絵本など、子どもたちの親しめる本を約2400冊収蔵しています。

    画像: 京都府立植物園は、市営地下鉄北山駅が最寄り。正門からほど近い「未来くん広場」内に、きのこ文庫がある

    京都府立植物園は、市営地下鉄北山駅が最寄り。正門からほど近い「未来くん広場」内に、きのこ文庫がある

    「植物園を利用される方はどなたでもご覧になれます」と教えてくれたのは、スタッフの赤阪さん。

    「同じ広場に遊具があって、ベンチやテーブルも並んでいます。子どもたちがのびのびと遊ぶ横で、親御さんがベンチに座り本を読む姿も見られますね」

    画像: モチーフにしたのはベニテングタケ。最近では、ビル・ゲイツから「人生で読んだ最高の本5冊」がきのこ文庫に寄贈されていたというトピックも

    モチーフにしたのはベニテングタケ。最近では、ビル・ゲイツから「人生で読んだ最高の本5冊」がきのこ文庫に寄贈されていたというトピックも

    画像: 私の好きな図書館。京都・下鴨「京都府立植物園 平安の郷(さと)こども文庫きのこの家 」/イラストレーター・西淑さん

    西さんが好きな理由

    植物園の屋外にぽつぽつと並ぶきのこを模したかわいい像。扉を開けると児童書が並び、かつて読んだ懐かしいタイトルとの再会も。喧騒から離れた穏やかな木陰で読書ができるのは、最高の時間の過ごし方だと思います

    スタッフ・赤阪 徹さんのおすすめの本

    画像: 日野原重明文 村上康成絵 講談社

    日野原重明文 村上康成絵 講談社

    『いのちのおはなし』

    医師の日野原先生が小学校で行った「いのちの授業」を絵本にしたもの。

    先生と子どもの対話形式で進められる。

    「『命とは何か』を問う内容は先入観のない子どもには忘れられない感動になるでしょうし、大人が読んでも腑に落ちます」

    京都府立植物園 平安の郷(さと)こども文庫きのこの家家
    住所:京都府京都市左京区下鴨半木町 
    営業時間:9:00~17:00(入園~16:00) 
    定休日:12/28~1/4



    <イラスト/山元かえ 取材・文/石川理恵>

    西淑(にし・しゅく)
    福岡県生まれ、京都を拠点に活動中。雑誌、広告、パッケージ、CDジャケット、書籍の装丁のほか、紙ものや雑貨などのイラストレーションも手がける。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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