• 物価高騰が続くいまこそ、日々を見直す好機。これからの暮らしのヒントを主婦の仁平里帆さんお聞きしました。今回は、「むだを出さない紙と料理のアイデア」を教わりました。
    (『天然生活』2023年6月号掲載)

    むだを出さない紙と料理のアイデア

    紙も食材も一度使っただけでは終わらせず、その先も形を変えて楽しむ。

    すぐに真似できそうな工夫を教えてもらいました。

    和紙の包装紙を再利用
    ポチ袋

    画像: 和紙の包装紙を再利用 ポチ袋

    知り合いから教わった折形(*1)デザイン研究所考案の“小銭と紙幣の包み”。

    折形では右前、折り上げることで吉の意味になります。

    材料

    約210×297mmの和紙 1枚

    つくり方

     紙の裏側を上にして置き、★が☆につくように折る。

    画像1: つくり方

     ★が☆につくように折る。

    画像2: つくり方

     硬貨が、三角形の頂点にくるよう入れ込む。★が☆につくように折る。

    画像3: つくり方

     お札を四つ折りにし、硬貨の下にくるよう入れ込む。★が☆につくように折る(*2)。

    画像4: つくり方

     裏に返し上部、下部の順に折る。

    画像5: つくり方

     の上部を下部に差し込み、折り上げる。表にして完成。

    画像6: つくり方

    *1 「折形」とは贈りものをする際、和紙を折って包む礼法のことです。折形には原則があり、右が前にくるように、また、折り上がった状態が吉の形になります。

    *2 折形では、吉の場合、で左側が少し空くように折るのが原則です。

    だしがらとつけ汁を使い切る
    味玉

    画像: だしがらとつけ汁を使い切る 味玉

    おいしい味つけ玉子だけでなく、つけ汁やだしがらでさらに数品。

    「つけ汁で牛肉や玉ねぎを煮て牛丼の具にしても喜ばれます」

    材料(つくりやすい分量)

    ● 卵10個
    ● しょうゆ1/2カップ
    ● みりん1/2カップ
    ● 酒80mL
    ● 砂糖大さじ2
    ● かつおの削り節約6g

    つくり方

     小鍋に卵以外の材料を入れて2〜3分煮立たせる。かつおの削り節をざるでこし、粗熱をとる。

     別の鍋にお湯を沸かし、卵を入れて中火で8分ゆでる。すぐに冷水で卵を冷やし、殻をむく。

     を入れて、冷蔵庫で半日〜1日おいたら食べ頃。

    *冷蔵庫で4〜5日保存可能。

    だしがらを使って
    おにぎりの具

    材料とつくり方(つくりやすい分量)

    味玉のつけ汁をつくる際にこしたかつおの削り節は、すりごま(適量)などと合わせておにぎりの具やごはんのふりかけに。

    冷蔵庫で約5日保存可能。

    つけ汁を使って
    くるま麩とごぼうの煮もの

    材料とつくり方(つくりやすい分量)

    鍋に水でもどして好みの大きさに切った車麩(3枚)と、味玉のつけ汁、ごぼうなど(適量)を入れ、中火で20〜30分煮込む。

    火を止め、冷ましながら味をしみ込ませる。



    <撮影/星 亘 取材・文/嶌 陽子>

    仁平里帆(にへい・りほ)
    「仁平古家具店」「pejite」を営む夫の透さん、息子の天音くんと3人暮らし。二十四節気や七十二候などの暦や月の満ち欠けを意識しながら家事や育児にいそしんでいる。里山での暮らしを暦とともに写真と言葉で綴ったインスタグラム@_______aunでは、土地の野菜を使った料理や保存食、自宅周辺の美しい自然が見られる。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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