• 自然の中で拾い集められるものや、家の中にある身近なものを使って、燃えやすい火口(ほくち)のつくり方を紹介します。教えてくれるのは、アウトドアライフアドバイザー寒川一(さんがわ・はじめ)さんです。
    (『天然生活』2022年10月号掲載)

    火口(ほくち)とは

    火をおこす際、着火剤代わりになる火口(ほくち)。なかでもメタルマッチは、この火口に火花を着火させないと火はおこせません。

    マッチやライターも火口に着火すれば、小さな火を炎に育てられて、燃料を節約できます。

    〈持っておきたい火おこしに役立つ道具〉

    画像1: 身近なもので「火をおこす」いざというときの知恵。災害時にも役立つ“アウトドア”の技術/アウトドアライフアドバイザー・寒川一さん

    ライター
    火口が伸縮し、さまざまなものに安全に着火できる。カセットガスから充填(じゅうてん)できるので、繰り返し使える。火口キャップ付きで持ち運びも安心。

    画像2: 身近なもので「火をおこす」いざというときの知恵。災害時にも役立つ“アウトドア”の技術/アウトドアライフアドバイザー・寒川一さん

    メタルマッチ
    握りやすいデザインで、火花も出やすく初心者向け。半永久的に使えて、ぬれても着火できるので、マッチやライターに加えて備えておくと安心。

    着火しやすい身近なもの

    確実に火をおこしたいときに役立つ燃えやすい素材を集めました。

    画像: 着火しやすい身近なもの
    ● 牛乳パック
    ● 杉や白樺などの樹皮
    ● 小枝
    ● ティッシュペーパー
    ● 松ぼっくり
    ● 割り箸
    ● 麻ひも

    燃えやすい火口のつくり方

    身近な素材のうち、「麻ひも」「麻ひもと割り箸」「牛乳パック」の3つの素材を使った火口のつくり方をそれぞれ紹介します。

    「麻ひも」で

     麻ひもを15cm程度に切り、繊維状にほぐす。ナイフがあれば背でしごく。

    画像1: 「麻ひも」で

     ほぐした麻ひもを丸める。空気を含ませるように、ふんわり丸めると燃えやすい。

    画像2: 「麻ひも」で

     少しでも風があれば風上に立ち、麻ひもの下側からマッチで火をつける。

    画像3: 「麻ひも」で

    『「サボる」防災で、生きる』(寒川一、寒川せつこ・著/主婦と生活社・刊)

    画像3: 身近なもので「火をおこす」いざというときの知恵。災害時にも役立つ“アウトドア”の技術/アウトドアライフアドバイザー・寒川一さん

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    〈監修/寒川 一 撮影/小禄慎一郎、山川修一 取材・文/田辺千菊(Choki!) イラスト/カトウミナエ〉

    寒川 一(さんがわ・はじめ)
    1963年生まれ。アウトドアライフアドバイザー、UPI OUTDOORアドバイザー。三浦半島の海辺で行う「焚火カフェ」主宰。アウトドアでのガイド・指導をはじめ、災害時に役立つキャンプ道具の使い方やスキルを教える活動も積極的に行う。著書に『「サボる」防災で、いきる』(主婦の友社)。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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