• いつも素敵な装いの人のクローゼットを拝見してみると、自分らしい着こなしを楽しむための法則が見えてきます。今回は、CIRCUSの引田舞さんに自慢のクローゼットを見せてもらいました。
    (『天然生活』2019年10月号掲載)

    直感で選んだ服を楽しんで着こなす

    引田舞さんの自宅にある大きなクローゼット。色とりどりの服が整然と並んでいるさまは、見ているだけで爽快です。

    「ざっくりと色別に分けて吊るしています。すっきり見えるし、服も選びやすいので」

    服も買い物も大好き。気がつくとクローゼットの中がいっぱいになってしまうので、定期的に整理しています。

    画像: 壁につくり付けの、天井まで届く大きなクローゼットは、床と同じインドネシアの古材を使ったもの。一番右は夫の服

    壁につくり付けの、天井まで届く大きなクローゼットは、床と同じインドネシアの古材を使ったもの。一番右は夫の服

    「年4回の衣替えは、整理のいいチャンス。ずっと着ていない服があると、買い取りサービスなどに出したりしています」

    好きなブランドやセレクトショップの服に古着をミックスさせるのが引田さんのスタイル。吉祥寺の「オルフェオ」や「ニコ」、高円寺の「ミリタリア」、青山の「ベランダ アオヤマ」など、古着店にもよく足を運ぶそうです。

    「買い物に計画性はあまりないんです。古着はとくにそうですが、服の買い物は一期一会だと思っているので、直感でいいと思ったら買います。『これをどう着こなそうかな』と、買ってから考えることがほとんどですね」

    スタイルをひとつに決めずチャレンジを続けたい

    マニッシュなものが好みだとはいうものの、引田さんのスタイルは実に多様。「明日はあの人に会うから、こんな格好にしよう」「明日は作業が多いから、動きやすい靴に合わせた服の組み合わせにしよう」などと、前の晩に考えるのが習慣です。

    「『この服はこのコーディネートで』と決めず、前とまったく違う組み合わせを考えるのが楽しい。常に面白いスタイルをしたい、チャレンジを続けたいと思っているんです」

    最上段には帽子を収納

    画像: 最上段には帽子を収納

    天井まであるクローゼットの最上段は帽子の収納場所。形がつぶれないよう、箱に入れているものも。その下の半透明ケースにはシーズンオフの服を。

    引き出しにはインナーや小物を

    画像: 引き出しにはインナーや小物を

    下のほうにあるつくり付けの木製引き出しにはソックスやインナー類、ハンカチなどの小物類を。開けたときにひと目で見渡せるようすっきりと整理。

    扉を閉めると子どもが遊ぶ空間に

    画像: 扉を閉めると子どもが遊ぶ空間に

    扉をすべて閉めると、まるで1枚の壁のように。手前に置いているベッドを移動させれば、友人家族が来たとき、子どもたちが遊べるスペースに早変わり。

    クローゼットの内訳

    春・夏

    ● ブラウス、シャツ(半袖、ノースリーブ)5枚
    ● カットソー(Tシャツなど半袖)6枚
    ● タンクトップ、キャミソール4枚
    ● ワンピース10枚
    ● スカート2枚
    ● パンツ5枚
    ● ジャケット3枚

    秋・冬

    ● カットソー(長袖)5枚
    ● ブラウス、シャツ(長袖)8枚
    ● セーター(プルオーバー)5枚
    ● カーディガン2枚
    ● パーカ1枚
    ● ワンピース5枚
    ● スカート3枚
    ● パンツ3枚
    ● ジャケット1枚
    ● コート(薄手)5枚
    ● コート(厚手)4枚
    ● ジャンパー2枚
    ● 巻き物(ウールやカシミヤ)1枚

    定番の通年服

    冬はニットから襟と袖だけのぞかせて

    画像: 「レイ ビームス」のチュールトップスは襟と袖口にひと目惚れ。夏は中に黒のキャミソールを

    「レイ ビームス」のチュールトップスは襟と袖口にひと目惚れ。夏は中に黒のキャミソールを

    1枚で着ても羽織ってもさまになる

    画像: 「ヤエカ」のカシュクールワンピースは、羽織ったり、コートの中からちらりと見せたりも

    「ヤエカ」のカシュクールワンピースは、羽織ったり、コートの中からちらりと見せたりも

    オーバーサイズ気味がちょうどいい

    画像: 「ミリタリア」で買った古着のサスペンダーパンツ。「冬は中にニットを着ています」

    「ミリタリア」で買った古着のサスペンダーパンツ。「冬は中にニットを着ています」



    <撮影/柳原久子 取材・文/嶌 陽子>

    引田 舞(ひきた・まい)
    夫とともに空間設計やプロデュースを手がける「CIRCUS(サーカス)」を主宰。東京・新木場の複合スペース「CASICA(カシカ)」のディスプレイ、古道具の買い付けなど、総合ディレクションを行う。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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