• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。夏の終わりのこの時期に、毎年心が不安定になってしまうという白鳥さん。ある原因に思い当たります。

    毎年やってくる、夏の終わりのメンタル不順

    こちらは、まだまだ暑い日が続いていますが、皆さんのお住まいの地域はそろそろ涼しくなってきましたか?

    私ごとで恐縮なのですが、夏の終わりから秋に向かう辺りのこの時期に、毎回メンタル崩しがちです。これと言って原因も分からないでいたのですが、先日ふと理解しました。

    画像1: 毎年やってくる、夏の終わりのメンタル不順

    長女が生まれたのがお盆の時期で、そこから1ヶ月後くらいに、今振り返ればなんですが産後うつっぽい症状があったんです。

    初めての出産、コロナ禍の不安。手伝いに来てくれた母が帰ったのが9月の末くらいで、その頃の私は、子どもを抱っこしたまま訳もわからず泣いていることが、よくあったんですよね。

    それから毎年その季節が巡ってくると、何故だかメンタル崩しがち。というのが、ここ3年ほどのサイクルになっているみたいです。

    普段はなんとも思わないことを摘み取って悪い妄想をどんどん重ねていってしまうんです。

    でも、そういうもんだと理解したら、ジタバタもがくのことをやめることにしました。ただ通り過ぎていくのを待とうという気持ちになり、自分の時間が持てる時はゆったり過ごそうと思うようになりました。

    大好きな食べものを食べに浅草橋の「家豆花」に行ってきました。豆花が好きなのですが、このお店が一番好きでして、久しぶりに食べると「ああ、これを求めていたんだなぁ。」と、大げさかもしれませんが泣けてくるほど美味しかったです。

    画像2: 毎年やってくる、夏の終わりのメンタル不順

    このお店は毎朝豆を絞ってから豆花をつくるそうで、本場台湾の田舎のつくり方なんだそうです。トッピングも全て美味しくて、しかもずっと食べたかったルーロー飯も食べられて最高でした。

    先日は、娘と2人で九段下にある「科学技術館」を目指していました。科学技術館は室内だし、子どもが食べられるメニューのあるレストランもあり、程よい混み具合で子連れには最高なのです。武道館を抜けた先にあります。

    バギーを押しながら暑い中歩いていると、武道館の前で気づきました。娘が寝てしまったのです。

    このまま起こして行ってもぐずるだろうし、でもせっかく来たのに。私はなんて見通しが甘いんだ。ダメ人間。と、またメンタルがやられそうになってきたので、武道館の隣にあったレストランに入りました。

    広い店内、お客さんも私たちだけで冷房も効いています。店員さんのさりげないお心遣いに泣きそうになりながら、「武道館オムライス」を食べました。

    画像3: 毎年やってくる、夏の終わりのメンタル不順

    こんなかわいいオムライスがあったなんて知りませんでした。武道館を模して小さい煮玉ねぎが乗っています。

    こんなことがあったからオムライスにも出会えたんだもの。悪いことばかりじゃないよな。と、予定は諦めて、そこでゆっくりとした時間を過ごしました。あの辺りはイベントがないと静かでいいですね。

    そんなこんなで、ネガティブになりそうな自分を見て見ぬふりをしながら過ごしています。早く過ぎてくれと思うのと同時に、自分と向き合い過ぎないことも大事だなと思うこの頃です。



    画像4: 毎年やってくる、夏の終わりのメンタル不順

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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