• フリーデザイナー&Vloggerとして活動する「hibi hibi」のasakoさん。過去の自分の写真を見て、「私じゃなかったときの私だ」と感じたasakoさんは、今と変わらぬ日常を送りながらも、当時の「家」と「自分」の内面に大きな違いがあったと語ります。家は散らかり、心は不安と不満でいっぱいだった彼女が、どのように自分を変えていったのか、著書『わたしの芝を青くする』(扶桑社)より、月初めに書き出している「ノート」について紹介します。 

    月初めノート

    月の初めにせわしなさの中で見失ってしまった自分の捜索を

    毎日って、あっという間に過ぎていきます。

    いつもの通り、日課の朝の家事を終わらせて、2〜3分のヨガをしたら、自分のパソコンへ向かい仕事をスタート。そうすると、もう夕方になっているのですから驚きます。

    仕事がまったく進まなかったなあ、なんて日は、疲労度ばかりが高くて、一日の充実感はどこへやら。調べ物をしていたはずが、知らぬ間に自分とは関係のない情報にのみ込まれてしまっていたり、人の意見やペースに合わせているうちに、あれよあれよという間に、時間も気持ちも余裕がなくなって、「あれ、自分が大事にしたいことってなんだっけ?」「わたしの幸せってなんだっけ?」と忘れてしまいそうに。

    ノートに書き出してあんなに確認したのに、わたしは誰、ここはどこ? の遭難状態。

    そんな経緯から始めたのが「月初めノート」です。

    画像1: 月の初めにせわしなさの中で見失ってしまった自分の捜索を

    わたしの心身の癒やしは定期的に温泉へ行くことなのですが、それと同じような日常的な感覚で、神社へもよく参ります。

    ある日のこと、いつも立ち寄る神社の参拝客がやけに多いなあと思っていたら、その日は、月初めの“お朔日(ついたち)参りの日”だったようで。

    「だから参拝客が多かったのね」と、納得したとともに、暦の力ってすごいと感じました。

    時間の経過が月や週、日という単位で区切られていることによって、わたしたちは、一日一日を意識的に過ごせるのですから。特に「始まり」の日はなおのこと。

    朝がきたら新しい一日。月曜日がきたら新しい週。1日がきたら新しい月といった具合に、何度も再スタートを切れるシステムって、すばらしいなぁと思うのです。

    どんなときでも自分を強く持っていられるといいのですが、せわしない日々の中にいると、つい自分を見失ってしまうもの。

    でも、月の初めに「今、やりたいこと」や「今、大切にしたいこと」を書き出すという作業を通して、自分のこころを確認すると、安心して、また新しい時間を歩んでいけます。

    画像2: 月の初めにせわしなさの中で見失ってしまった自分の捜索を

    流されても、また戻ってくればいいだけ。引き返したり、軌道修正しながら自分の進みたい方向へ歩いていけばいいのですよね。

    節目の日は、その「今」を感じやすいタイミングでもあります。今の自分と向き合って、自分が「ここにいる」ことを感じる。このノートは、その確認のための作業です。

    毎月の1日、朝家事を終えて気持ちが落ち着いたらノートを開き、日付と天気を書いてから、やりたいことや大切にしたい習慣などを書き出します。

    月初めが忙しくてできない日は、別の日に。書いているうちに気持ちがすっきり。またがんばろうと思えてきます。

    過去のページを見返すと、自分の興味や好きなことだけでなく、苦手なことや反省すべきところが見えてくるのも、「月初めノート」のおもしろいところ。

    自分自身に対して客観的視点を持てるようになるので、周囲に流されない、冷静な判断ができるようになります。

    本記事は『わたしの芝を青くする』(扶桑社)からの抜粋です

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    YouTube登録者数13万人超。人気Vloggerによる「こころの整理術」

    知らず知らず目に入る膨大な情報のなか、「自分らしくあること」はますます難しくなっています。自分らしい選択、自分らしい暮らし、自分らしい生き方......その答えを求めつつ、なかなか実体をつかめないのは、実生活において、自分の「こころ」に焦点を合わせるのは案外難しいことだからではないでしょうか。

    社会、家庭での役割のために、「今」の暮らしを継続するために、感情を押し殺したり、問題に蓋をしたりしがち。ですが、そんな感情と向き合うことを避けていては、いつまでたっても、こころから満足のいく自分にはたどりつけません。「自分らしい選択、暮らし、生き方」を実行するには、「こころの整理」が必要なのです。

    本書の著者であり、フリーデザイナー&Vloggerとして活動する「hibi hibi」のasakoさんは、平日は好きな仕事に邁進し、休日は畑作業や山歩きなどの趣味に没頭。こうした現在の「足るを知る」暮らしぶりとは真逆に、かつては「なにをしてもしあわせになれない」と、もがき苦しんだ時期があると言います。そんな頃、あるきっかけから、「しあわせ」に対する考え方が変化。以来、こころを整えるためのレッスンを自己流で実践するうちに、少しずつ、毎日が変わっていきました。

    本書では、著者がこれまでに取り組んでみて「よかった」と思える、こころの整理術を厳選し、その実践方法について紹介しています。ぜひ、この本をヒントに、あなた自身のこころを整理してみてください。そして、隣の芝が気にならないほど「自分らしさ」を肥やしていってください。



    <イラスト・写真提供/asako>

    asako
    デザイナー。2019年の春よりYouTubeで発信している暮らしの動画「hibi hibi」が大人気。2LDKのマンションに夫、白猫のしろ、くろと暮らす。著書に『明日へのたね蒔き』(主婦の友社)、『hibi hibi モノを手放して暮らしを整えたら、こころも身体も楽になった』(大和書房)など。インスタグラム:@asako_kuma



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