• 数年前から暮らす自宅につくった、大きくて美しい本棚。作家・角田光代さんのご自宅に伺い、本棚の中身をじっくり見せてもらいました。
    (『天然生活』2021年10月号掲載)

    角田さんの本棚の中身を拝見

    文庫本、漫画、雑誌や写真集など、さまざまな本をお持ちの角田さん。新しい本棚の中身を拝見します。

    文庫本

    大学生のころから愛読している内田百閒、20代後半から大ファンの開高健は全作品そろっている。海外作品ではドストエフスキーも。

    画像: 文庫本

    自著の翻訳本

    世界各国で翻訳出版されている角田さんの作品。英語、韓国語、中国語、ベトナム語など。「ブルガリア語に訳されたものもあります」。

    画像: 自著の翻訳本

    漫画

    大島弓子、岡崎京子の作品が多い。ほかには『あしたのジョー』など。『ガラスの仮面』は、読んだことがないという夫に全巻プレゼント。

    画像: 漫画

    旅ガイド本

    バックパッカー時代を含め、これまで訪れた国のガイド本。「いま読み返すとその国の現在との違いがわかって面白いです」。

    画像1: 旅ガイド本

    書斎の入り口近くにあるもう1つの本棚には、国内外の作品の単行本をはじめ、詩集や児童文学、雑誌や写真集などの大型本も。

    高い位置にある棚の本は脚立を使って出し入れしています。

    画像2: 旅ガイド本

    日本文学
    多いのは村田喜代子、桐野夏生などの作品。吉田修一の本は「本屋さんでサイン本を見つけて買いました」。日本文学全集もある。

    外国文学
    30代半ばで目覚めて大好きになったジョン・アーヴィングを筆頭に、チャールズ・ブコウスキー、ジュンパ・ラヒリなどの作家が好き。

    詩集
    詩はそれほど読まないので数は少ない。中原中也などの詩集があるほか、「一番好きなのは忌野清志郎の『エリーゼのために』です」。

    児童文学
    「児童文学は、最近ほとんど読まないんです。ここにあるのはほとんど夫の本」。「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズなど。

    雑誌・写真集
    自分が寄稿した雑誌、若いころに買った『太陽』の荒俣宏特集号など。写真集は藤原新也や「高校生のときに買った」稲越功一のもの。



    〈撮影/有賀 傑 取材・文/嶌 陽子〉

    角田光代(かくた・みつよ)
    作家。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。『対岸の彼女』で直木賞など受賞多数。本文に出てきた、男女の別れと本にまつわる短編は『さがしもの』(新潮文庫)に収録。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.