• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。仕事で福島に向かう白鳥さん、折悪く東北新幹線のトラブルに遭遇します。

    新幹線の故障でロケに遅れた心温まる1日

    先日、仕事で福島に向かうため東京駅で新幹線を待っていたら、運転見合わせのお知らせが。東北新幹線の連結部分がはずれたあの時です。

    最初はなんのことか分からず、とりあえずホームで待って携帯で情報を集めたり、仕事をしたりしていたんですが、1時間経ったあたりで、「おや? これはもしや仕事なくなるんじゃないかしら?」なんて思い始めました。

    画像1: 新幹線の故障でロケに遅れた心温まる1日

    「よし! そしたら東京駅のキャラクターストリートで、ジブリグッズやドラえもんのグッズを買って帰ろう!」台風で早退になった小学生のような、はしゃぎっぷりの私です。

    そんなこんなで、スタッフさんからの判断を待つこと更に1時間。もう携帯でやることもなくなりました。そもそも、もうロケに間に合わないんだが、どうするんだろう?

    そんな時、大宮までなら動くとのアナウンスがあり、とりあえず飛び乗ることに。さらに大宮から仙台までの新幹線が動くとのことで、それにも飛び乗りました。しかしながら立ち乗りです。通路もギチギチ。トイレ前も人でぎっちりです。2時間以上かけてようやく福島に着きました。

    疲れ果てました。正直ここから仕事か……と思いました。気力を奮い立たせるのに、また踏ん張らねばなりません。新幹線でも踏ん張っていたのに!

    田村郡三春町にあります「ブリトマート」さんに行ってきました。遅れてきたのにも関わらず、みなさん快く迎えてくれて、その優しさが疲れた身体と心に沁みました。

    みなさん、お仕事がありながら待っていてくれたんですよね。一瞬どころか、何瞬も「もう今日の仕事、別の日にしてくれないかな?」と思った自分を恥じました。

    画像2: 新幹線の故障でロケに遅れた心温まる1日

    コーヒーと、フレンチトーストと「東北マフィン」をいただき、お腹も空いていたので、全ての美味しさが五臓六腑に染み渡り、身体が生き返っていくのが分かりました。

    大変な移動だったけれど無事にロケもできたし、ステキな出会いもあったし、美味しいものもいただけたし、これだけのために行く価値は十分あったなぁと思いました。

    みなさんも郡山市に遊びに行く際は、よかったら寄ってみて下さいね。のんびりできる空間と、美味しいものと、ショッピングも楽しめますよ。

    疲れ果てた私は無性に春巻きが食べたいと思い、翌日に大量の春巻きをつくりました。家に帰ったら、春巻きが揚げてある、なんて魔法はないので自力です。

    画像3: 新幹線の故障でロケに遅れた心温まる1日

    自力でつくって食べて満足して、ようやく疲れも取れました。

    あの日新幹線に乗っていたみなさん、本当にお疲れ様でした。子どもやご年配の方に手を貸さない人なんて誰一人いなくて、協力し合って本当にみんな素晴らしなぁと思いました。そんな優しさのおかげでみんなで頑張れましたね。

    そんな学びがあった日で、いい出会いにも恵まれた1日でもありました。



    画像4: 新幹線の故障でロケに遅れた心温まる1日

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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