(『天然生活』2021年10月号掲載)
メンテナンスしながら長く使う
新しい家具を家に迎えたら、インテリアになじむようにひと工夫。たとえば白い家具は、塗料をサンドペーパーでこすって木の地肌を出すDIYも。
また、古いものはガラスが割れやすかったり、取っ手がある日突然取れてしまったり。そんなときにも、メンテナンスしながら、長く使っています。
大きなものは買わない代わりに、場所を取らない小さい人形や古い文房具などは気に入ったものがあったら迷わず入手。お店のようにディスプレイして楽しんでいます。
「息子の友達が遊びに来たときに、『ここは文房具屋さんなの?』って。普通の家は鉛筆削りとか洋書とか、飾らないんでしょうね」
息子さんも衣笠さんに似て、小さくてかわいいものを集める趣味があるのだとか。新しいものを迎えたら並べかえるという飾り棚には、これからも親子の好きなものが増えていきそうです。
チェスト
流しの横に置いている引き出し式の棚は、旅行先の茨城県笠間市で購入。
「浅い引き出しの収納家具を持っていなかったので、何用と決めずに、そのうち必要になるだろうと思い買いました。やはり便利でした」
カトラリー、文房具、レターセット、子どもの学校関係の書類など、こまごましたものを収納。
収納の工夫とお気に入り
一番上の引き出しは仕切りがあるため、2番目の引き出しにカトラリーを収納。家族用も来客用もここに。
古道具屋さんで見つけると買う取っ手。上から3番目の引き出しの取っ手が壊れてしまい、付けかえた。
飾り戸棚
「医師だった夫の祖父が医院で使っていたという医療用の棚を、義妹から譲り受けました」
中に飾ってあるものをじゃましない、白いペイントが魅力。つい買ってしまうという小さな人形などの雑貨を飾っています。
インドのガンジス川の水やポルトガルのナザレの海岸で拾った貝など、思い出の品もここに。
収納の工夫とお気に入り
錆びた色が好きな衣笠さんが一番お気に入りだという缶。中にはイベントで使う飾りなどを入れている。
飾り戸棚が置かれているのは、お店のように雑貨類がディスプレイされたリビングの一角。棚の上のトランクにはテディベアのディスプレイに使う布などを収納。
<撮影/川村恵理 取材・文/長谷川未緒>
衣笠美保(きぬがさ・みほ)
ぬいぐるみ作家。ガラス工房を営む夫と、中学3年生の息子と3人暮らし。アンティーク仕上げが特徴のテディベア制作をしている。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです