• 現在めまいで悩む人は約248万人います。めまい・ふらつきはなぜ起こるのでしょうか? 30年近くめまいを患者さんに改善を導いてきた、横浜市立みなと赤十字病院・めまい・平衡神経科部長の新井基洋さんは、めまい・ふらつきの原因の7割は内耳にあると話します。本記事では、『10秒でめまい改善体操』(扶桑社ムック)より、めまい・ふらつきの原因について紹介します。

    めまい・ふらつきの原因の7割は内耳にある

    厚生労働省が行った「令和4(2022)年 国民生活基礎調査」によると、現在めまいで悩む人は約248万人います。65歳以上の方に限ると約30%の方が、めまいの症状を訴えています。

    めまい・ふらつきはなぜ起こるのでしょうか? めまい・ふらつきの7割は耳に原因があると言えます。

    耳のつくりは大きく外耳、中耳、内耳の3つに分けられます。

    そのうち、私たちの体のバランスを司っている内耳に起こる不具合が、めまいの主な原因になります。

    めまいの原因となる耳を確認しよう

    画像1: めまいの原因となる耳を確認しよう
    画像2: めまいの原因となる耳を確認しよう

    自分のめまいの原因となる不調が、どちらの耳にあるのかを調べてみましょう。この「ふり返り」テストを行うと、頭を左右に動かしたとき、見えかたに違いが生じるはずです。違和感のあるほうがめまいの原因となっている耳です。

    他にも、めまいの発作が起きたときにどちらの耳を下にして寝ると楽なのかも判定の基準になります

    右を下にして寝るほうが楽な場合は、左耳の機能が落ちている可能性があります。反対に、左を下にして寝るほうが楽な場合は、右耳の機能が落ちている可能性があります。

    めまいの受診は何科がいいの?

    まずはかかりつけ医に相談を

    めまいの症状に悩んでいるとき、何科を受診したらいいのでしょうか?

    私がすすめているのは、まずかかりつけ医(内科)に相談することです。そして、脳神経外科でCTやMRIなどの画像検査をし、脳に異常がないか調べてもらいましょう。

    脳に問題がなかったら耳鼻咽喉科へ。まずは脳の病気の可能性を排除した上で、耳鼻咽喉科を受診するほうが安心です。特に、脳の疾患が増える65歳以上の男性には脳検査をおすすめします

    更年期世代の女性は婦人科を受診する人も多いのですが、めまいの症状自体は耳鼻咽喉科、めまいを得意としているめまい相談医に受診したほうが安心です。

    それでもめまいが改善しない場合は、『日本めまい平衡医学会』のホームページを検索して、「めまいの相談医・専門医」を受診するといいでしょう。

    ※ 本記事は『10秒でめまい改善体操』(扶桑社ムック)からの抜粋です。

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    第1章 めまい・ふらつきの原因を知ろう
    第2章 これだけはやってみよう! 10秒めまい改善体操
    第3章 より実生活に効く! 10秒めまい改善体操 応用編
    第4章 めまいを改善・予防する生活習慣



    <監修/新井基洋 イラスト/早瀬あやき>

    画像: まずはかかりつけ医に相談を

    新井基洋(あらい・もとひろ)
    1964年生まれ。横浜市立みなと赤十字病院 めまい・平衡神経科部長。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医、日本めまい平衡医医学会専門会員・代議員。北里大学医学部卒業後、国立相模原病院、北里大学耳鼻咽喉科を経て現職。『全国から患者が集まる耳鼻科医のめまい・ふらつきの治し方』(毎日が発見)など著書多数。Best Doctor in Japanに3期連続選出。



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