ストウブで炊くごはんがおいしい理由
炊飯系フードユニット「ごはん同盟」としても活動し、おいしいごはんの炊き方やお米料理のレシピ考案を行っている料理研究家のしらいのりこさん。
そんなしらいさんが提案するのが、「ストウブ鍋で炊くごはん」。
日本古来の羽釜と同じ、厚みのある鋳鉄製のストウブは、鍋全体がゆっくり均一に温まり、お米の芯まで水分がしっかり浸透。蓄熱性が高く、一粒一粒にムラなく熱が伝わり、ごはんをふっくらと炊き上げます。
また、ふたの裏の突起が蒸気を循環させ、しっとりとうま味を閉じ込めてくれるから、白米や玄米を炊くのはもちろん、炊き込みごはんにも。
本記事では、豚のうま味たっぷりの、れんこんと豚バラ肉の炊き込みごはんのつくり方をご紹介します。
れんこんと豚バラ肉の炊き込みごはんのつくり方
コリコリれんこんと豚肉のうまみと甘み。
シンプルながら毎日食べたいのは、ほんのりエスニックなこんなごはん!
※レシピは、米2合を炊く場合、3合を炊く場合の分量を併記しています。
材料(2合分)
● 米 | 1合(150g) |
● もち米 | 1合(150g) |
● 豚バラ薄切り肉 | 100g |
● れんこん | 200g |
●A | |
・酒 | 大さじ1 |
・ナンプラー | 小さじ2 |
・塩 | 小さじ1/3 |
・ごま油 | 大さじ1 |
● 粗びき黒こしょう | 少々 |
材料(3合分)
● 米 | 1と1/2合(225g) |
● もち米 | 1と1/2合(225g) |
● 豚バラ薄切り肉 | 150g |
● れんこん | 300g |
●A | |
・酒 | 大さじ1と1/2 |
・ナンプラー | 大さじ1 |
・塩 | 小さじ1/2 |
・ごま油 | 大さじ1と1/2 |
● 粗びき黒こしょう | 少々 |
つくり方
1 米の準備
米ともち米を合わせてやさしくとぎ、ざるに上げる。保存容器に移し、水をたっぷり加えて冷蔵庫で吸水させる(できれば2時間)。
2 具の準備
れんこんは3cm長さに切り、縦3~4等分に割る。豚肉は1cm幅に切り、塩小さじ1/4(3合分の場合は小さじ1/3強)(分量外)をもみ込む。
3 炊く
1の米ともち米をざるに上げてしっかり水けをきり、鍋に入れる。
Aに水を足して350mL(3合分の場合は525mL)にして加え、豚肉、れんこんをのせる。
ふたをして中火で約8分かけて沸騰させ、ふたを開けて鍋の縁をぐるっとはがし、再びふたをして弱火で10分炊き、火を止めて10分蒸らす。粗びき黒こしょうをふる。
炊き込みごはんをおいしくつくるコツ
1.うま味の出る食材を使う
肉や魚介、野菜やきのこは、それだけでおいしいうまみのある食材ですから、これらを組み合わせれば、味わい深い炊き込みごはんに。ベーコンやじゃこも、おすすめの食材です。
2.食材に下味をつける
炊き込む食材に下味をつけておくと、食材自体がおいしくなるのに加えて、ごはんのところと具のところの味わいが変わってメリハリが生まれ、最後まで飽きずに食べられます。
3.調味料を入れたらすぐに炊く
しょうゆや塩などの調味料は米の吸水を妨げてしまうため、時間をおいてしまうと炊きあがりがかたくなります。しっかりと吸水させた米に具と調味料を加えたらすぐに炊きましょう。
〈撮影/福尾美雪 スタイリング/朴 玲愛〉
※ 本記事は『ストウブで米を炊く』(誠文堂新光社)からの抜粋です。
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ストウブで炊くごはんは、なぜおいしいのか?
日本古来の羽釜と同じ、厚みのある鋳鉄製。鍋全体がゆっくり均一に温まり、お米の芯まで水分がしっかり浸透。さらに蓄熱性が高いので、火加減を細かく調節しなくても沸騰中の細かな対流を維持でき、一粒一粒にムラなく熱が伝わります。お米のアルファ化(糊化)が進みやすくなり、ふっくらと炊き上がります。
本書では、「いつもの白飯がごちそうに変わる」基本の炊き方(白米、玄米、おかゆ)をはじめ、栗ごはんや豆ごはん、きのこの炊き込みごはんなどの定番系、カオマンガイ、サムゲタンなどの人気のエスニック系、創作系まで約50品紹介。
炊き込みごはんと汁物があれば、栄養バランスのよい体が整う献立にも。または鍋ごと出せば食卓が華やかに。ミニマルレシピにもおもてなしにも役に立つレシピが満載です。
しらいのりこ
お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、おいしいごはんの炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。著書に『しらいのりこの絶品! ごはんのおとも101』(NHK出版)、『ごきげんな晩酌 家飲みが楽しくなる日本酒のおつまみ65』(山と溪谷社)など多数。