• 『天然生活』2024年12月号の表紙は、巻頭企画「旬を丸ごといただく、冬のお菓子」からの一枚。これからのホリデーシーズンに、食卓を華やかに彩ってくれそうな「いちごのショートケーキ」です。

    お菓子づくりは、少しのコツと工夫でシンプルかつ手軽に

    秋から冬にかけては収穫の時季であり、さまざまな食材や果物が実る時期。

    「おいしい食材が出まわる秋冬にこそ、ぜひチャレンジしてほしい」とお菓子研究家の本間節子さん。

    旬の食材には、採りたてならではの新鮮なおいしさがギュッと詰まっているうえ、栄養も豊富といいことずくめ。

    実りの季節だからこそ、そのおいしさを贅沢に味わえるお菓子のレシピを教えてもらいました。

    そのうちのひとつが表紙の一枚。

    だれもが憧れる、クリスマスケーキとしても人気の高い「いちごのショートケーキ」です。

    画像: お菓子づくりは、少しのコツと工夫でシンプルかつ手軽に

    お菓子づくりは、ちょっとハードルが高いと思われがちですが、心を込めてつくったお菓子は特別なおいしさと幸せがあります。

    そして、少しのコツと工夫でシンプルかつ手軽に。

    たとえば、このショートケーキのデコレーション。

    お手製のスポンジケーキを半分に切り、生クリームといちごを重ねただけ。

    「きれいに生クリームを塗らなくても華やかですよね」と話す本間さんです。

    誌面に掲載しきれなかった、お菓子づくりのコツを解説

    撮影時に、お菓子づくりのコツをたくさん教えてくださった本間さん。

    残念ながらスペースの関係上、誌面で紹介しきれなかったコツもありましたが、こちらでいくつかご紹介します。

    ぜひ、気負わずに、「お菓子をつくってみよう!」と思ってもらえたらうれしいです。

    ◆いちごのショートケーキ

    画像1: ◆いちごのショートケーキ

    ショートケーキの魅力は、ふわふわでしっとりとしたスポンジ生地。

    はじめてつくるときに迷うのが、生地をどのくらい泡立てればよいのか……。

    スポンジ生地のおいしさは、この泡立て方次第なのです。

    ボウルに卵と砂糖を入れ、ハンドミキサーの羽根で卵をほぐしてからさっと混ぜてから、高速にして泡立てます。

    徐々に重く、もったりと。

    しっかりとボリュームが出るまで泡立ててから、低速にして1分ほど泡立てつづけます。

    画像2: ◆いちごのショートケーキ

    すくったときに、写真のように生地がしっかり残るくらいになるのが目安です。

    ◆ジンジャークッキー

    画像1: ◆ジンジャークッキー

    クッキーがクリスマスツリーのオーナメントとして飾られているのを見たことがありませんか?

    それは、欧米のクリスマスシーズンに欠かせないジャンジャークッキー。

    花や星、ハート、ツリーなどさまざまな形がお店に並びますが、ご紹介したような人の形をしたものが人気です。

    オーナメントととして飾りひもを通すための穴をあけるときには、細いストローで生地を抜くのがおすすめ。

    画像2: ◆ジンジャークッキー

    ただ、生地の端にあけると、焼き上がったときに亀裂が入ってしまう可能性があるので、5mm以上内側に穴をあけましょう。

    ◆ビスコッティ

    画像: ◆ビスコッティ

    イタリアの伝統菓子で、2度焼きでつくるのが特徴のビスコッティ。

    ナッツの香ばしさとカリカリとした食感が楽しい、かためのクッキーです。

    1度めは、かたまりの状態で焼き、オーブンから取り出して1cm厚さに切ってから2度めを焼くのです。

    画像: 熱々の状態で1cm厚さにカット

    熱々の状態で1cm厚さにカット

    画像: 天板に並べて2度めを焼きます

    天板に並べて2度めを焼きます

    切るときは、熱々の状態なので、必ず軍手やミトンをはめて行いましょう。

    ◆焼きりんごプリン

    画像1: ◆焼きりんごプリン

    ポイントは、なんといっても、りんごを丸ごと器にすること。

    ジューシーなりんごの風味を存分に味わえます。

    りんごの上部1~2cmを切ってから、スプーンで果肉をていねいにくりぬきます。

    画像2: ◆焼きりんごプリン

    りんごを写真のように手に持ち、果肉を1cmほど残すようにするとやりやすいですよ。

     
    画像3: ◆焼きりんごプリン

    そのほか、栗本来の濃厚な味と香りが楽しめる「栗のババロア」、きのこのうま味たっぷりの塩味ケーキ「きのこのケークサレ」、ゆずの皮も果汁も余さず使ったさわやかな「ゆずのレアチーズ」など、絶品の7レシピをご紹介しています。

    クリスマスやお正月など行事が続くこれからの季節。

    ご紹介のレシピを参考に、心を込めてつくったお菓子を囲んで素敵な時間を過ごしていただけたら幸いです。

    ※本間節子さんの記事「旬を丸ごといただく、冬のお菓子」は、『天然生活』2024年12月号、P.4~10に掲載されています。

    <料理/本間節子 撮影/山川修一 取材・文/平山祐子 スタイリング/阿部まゆこ>

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    本間節子(ほんま・せつこ)
    お菓子研究家。日本茶インストラクター。25年続くお菓子教室「atelier h」主宰。雑誌や書籍でのレシピ提供、イベントや講習会など幅広く活躍。11月5日に新刊『まいにち、感動クッキー』(扶桑社)を発売予定。
    https://atelierh.jp/

    『まいにち、感動クッキー ていねいなプロセス写真で、はじめてでもおいしくつくれる 』(扶桑社・刊)

    【Amazon.co.jp 限定特典あり】書籍未収録レシピ データ配信

    画像: 表紙の一枚『天然生活』2024年12月号

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    『天然生活』ONLINE SHOPで、毎回即完売のクッキーボックスを制作する本間節子さん。その人気の理由は、甘すぎず、やさしいのにきちんと感じる素材の味。ひと口食べれば、だれもが「おいしさに感動した!」といいます。

    本書は、本間さんが長年つくりつづけ、吟味を重ねた“本当においしい”クッキーのレシピをまとめました。

    定番のクッキーはもちろんのこと、塩味やスパイス、ハーブの効いた、お酒のおつまみにもぴったりな甘くないタイプも。まいにち食べても飽きることないバリエーションに富んだ、選りすぐりのクッキー45レシピを紹介します。

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