天然生活 最新号

掃除嫌いな人は、もしかしたら掃除がしにくいという「家の環境」が原因かもしれません。おっくうな掃除も、道具の配置や掃除の動線、手順を工夫するだけで、ぐんと作業が楽に。“掃除しやすい家づくり”のハウツーを数多く提案する本間朝子さんに、「掃除のハードルを下げる」5つのコツを教えていただきました。
(『天然生活』2023年3月号掲載)

家具の配置、家事動線を変えるだけで掃除がスムーズに

掃除しやすい家にすることで、掃除へのネガティブなイメージが変わり、苦手意識も解消します。

掃除しやすい家づくりのハウツーを数多く提案する本間朝子さんは、「同じ間取りでも家具のレイアウト、物の量や置き方を工夫すれば、掃除のハードルがぐんと下がります」とアドバイス。

「家具の配置を変えて家事動線を変えるだけで、思った以上に掃除がスムーズに。歩数も少なくなるので、あっという間に掃除が完了します。掃除道具がすぐ手に取れるようにする、物を減らして片づけやすくする、浮かせる収納を積極的に取り入れるなどをプラスすれば、さらに掃除が簡単に」

掃除がしやすい家は、それにかける時間と労力を減らして、作業もどんどん単純に。考えることなく自然と体が動くので、掃除へのストレスもなくなります。

「今回、紹介しているのは、だれでもまねできるアイデアばかりなので、ぜひやってみてください」

掃除のハードルを下げるコツ1
家具は掃除道具が入るすき間をあけて配置する

画像: 掃除のハードルを下げるコツ1 家具は掃除道具が入るすき間をあけて配置する

スムーズな掃除のキーワードは、家具の配置。そのひとつが、掃除道具がそのまま入るスペースを確保することです。

家具のすき間を掃除機やフローリングワイパーのヘッドと同じにすれば、いちいち家具を動かしたり、道具を変えたりしなくてもOK。

「どうしてもすき間をつくるのが難しいときは、ヘッド部分を立てて側面で掃除ができるフローリングワイパーを入手する方法も。これならすき間が狭くても、道具をいちいち替えることなく、掃除することが可能です。また、家を新築やリフォームするなら、汚れがたまるすき間のできない、つくり付けの家具を検討してもいいですね」

掃除のハードルを下げるコツ2
掃除の行き止まりをなくす

画像: 掃除のハードルを下げるコツ2 掃除の行き止まりをなくす

部屋がそれぞれ独立している間取りだったり、家具が動線をふさいで行き止まりになっていると、行ったり来たりしながら掃除することに。

家全体を回遊できる間取りなら、ぐるっと一周するだけで家中の掃除を完結できます。

間取りの変更は難しくても、家具の配置を工夫することで、部屋の中を回遊しながら掃除できるレイアウトにできます。

たとえば大きなダイニングテーブルは壁に付けずに、周りに人が通れるだけのスペースを確保。こうすることで掃除だけでなく、生活動線もスムーズに。ほかの家事もラクにできるようになって、暮らしやすさがアップします。

掃除のハードルを下げるコツ3
浮かせる収納で床に物を置かない

画像: 掃除のハードルを下げるコツ3 浮かせる収納で床に物を置かない

床にある物を、いちいちどけたり戻したりする手間があると、掃除は面倒に。床置きする物を減らすことは大前提として、浮かせる収納をプラスすることで掃除のしやすさが格段にアップします。

ごみ箱は、百円ショップなどで売っている、吊り下げタイプの小さなものが便利です。床をごちゃつかせる配線コードも、浮かせてすっきりさせましょう。

電源タップは家具や壁に貼り付けて、長いコードはさまざまな種類があるアイデアグッズでまとめてしまいます。スリッパは壁に取り付けたバーに引っ掛けて収納すれば、床置きしなくなるうえ、専用かごやラックがなくてすみます。

掃除のハードルを下げるコツ4
掃除道具は使う場所に吊るす

画像: 掃除のハードルを下げるコツ4 掃除道具は使う場所に吊るす

「使うものは使う場所に」。これは片づけの鉄則ですが、掃除道具の置き場所にも共通するルールです。

たとえば、髪の毛やほこりがたまりやすい脱衣所には、専用のスティッククリーナーを。いちいち掃除機を取りに行く手間がない分、気づいたときにこまめに掃除ができます。

「私は各部屋に掃除道具を1〜2個置いて、汚れが目についたらすぐに手に取れるようにしています。ほかにも、リビングのチェストの一段目にはハンディーワイパーを収納し、そのチェストの上をスマートフォンの充電コーナーに。電話をするときはチェストの周りを掃除するのが、習慣になっています」

掃除のハードルを下げるコツ5
滑るシールで椅子を動かしやすく

画像1: 掃除のハードルを下げるコツ5 滑るシールで椅子を動かしやすく

掃除のじゃまになる大きな家具は、動かしやすくすることで掃除しやすくしましょう。掃除の際にじゃまになりがちなダイニングテーブルの椅子は、滑りやすくなるシールを脚に貼るだけで、スイスイ動かして掃除ができます。

観葉植物やごみ箱などは、キャスターが付いた台に載せたり、直接キャスターを取り付けて移動しやすく。キャスターは重い物だけでなく、狭い場所にも便利。百円ショップなどで、手軽に入手できますよ。

トイレの掃除道具はまとめてキャスター付きのかごに入れておけば、狭いところを掃除しながら簡単に動かせるのでおすすめです。



〈監修/本間朝子 イラスト/カトウミナエ 取材・文/工藤千秋〉

画像2: 掃除のハードルを下げるコツ5 滑るシールで椅子を動かしやすく

本間朝子(ほんま・あさこ)
知的家事プロデューサー。自分自身が仕事と家事の両立に苦しんだ経験から、家事の効率化に役立つメソッド「知的家事」を考案。テレビ・雑誌・ウェブ・講演などで提唱する。毎月、無料の「時短家事」セミナーを自主開催。著書に『60歳からの疲れない家事』(青春出版社)など多数。
http://honma-asako.com/

※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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