(『天然生活』2020年2月号掲載)
呼吸法を通じて知った、力を抜くことの大切さ
アマミヤさんが実践する呼吸法は、息を吐くことを大事にします。吐くというのは、力を抜くこと。
アマミヤさん曰く、現代人の私たちは、どうしても吸うほうばかりを意識しがちで、常に体に力が入ってしまいます。
体がゆるまないと、心にも余裕ができません。呼吸法に出合う前のアマミヤさんが、まさにそんな状態だったそう。
「いつも『きちんとしないと』『がんばらないと』と思い込んでいて、考え方も凝り固まっていたと思います。呼吸法を学んでからはいい意味で“適当”の塩梅がわかるようになってきたし、多少の失敗にも動じなくなりました。何かトラブルが起きると、私はまず息を吐きます。すると一歩引いて、落ち着いて物事を見られるんです」
取材中、アマミヤさんの口から「気持ちいい」という言葉が何度も出てきたのが印象的でした。
「冷えとりや呼吸法は『やらなくては』ではなく、気持ちいいから続けています。何が合うかは人それぞれ。温泉に浸かった瞬間の『気持ちいい』に近い感覚のものを取り入れるのがいいと思います」
酵素玄米を食べる
外食が続いたり、食べすぎたりして胃腸が疲れていると感じたら酵素玄米を炊いて食べるのが習慣。
アマミヤさんが実践しているのは「長岡式酵素玄米」
厳密に決められた炊き方に沿って小豆とともに玄米を1升まとめて炊き、1週間以内に食べきります。
「お赤飯みたいにもちもちしておいしい。お通じもよくなります」
香りで場を整える
心身をゆるめたいときや、気分をすっきりさせたいときの頼もしい味方が香り。
「呼吸法のレッスンはさまざまな場所を借りて行うのですが、初めて行く場所などでは、場を整えて心地よくレッスンできるよう、セージをたくこともあります」
アロマオイルも持ち歩き、ハンドクリーム感覚で1日に何度も肌につけています。
頼りにしている健康のもと
満月のシホ
伊豆大島で塩づくりをしているオオシマオーシャンソルトの「満月のシホ」。
満月の日に取水した深層海水100%でつくった自然塩。アマミヤさんはマヒナファーマシーで購入。
「満月のエネルギーが詰まった塩というのにも惹かれるし、甘みがあっておいしいんです」
味噌
2年前に自分で仕込んだ米味噌を少しずつ使っているアマミヤさん。
そのほか、友人たちから自家製味噌を分けてもらうこともしばしば。
「いろいろな味噌を合わせて使います。煮物に加えるとコクが出ますね」
人の手でていねいに仕込まれた味噌は、滋味深い味。
<撮影/柳原久子 取材・文/嶌 陽子>
アマミヤアンナ(あまみや・あんな)
フリーランスの編集者として活動しながら、主宰する「呼吸ラボラトリー」にて呼吸レッスンを行う。https://kokyulaboratory.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです