年を重ねても清潔感を忘れず、こぎれいな60代でいたい
毎月12万円の生活費で幸せに暮らす、人気ブロガーのショコラさん。
年を重ねても清潔感を忘れず、年相応に〈こぎれい〉な60代でいたいと語ります。
そんなショコラさんが習慣にしているのが、歯と髪の定期的なケア。
長年、化粧品の会社で働いていたショコラさんに、化粧品の選び方や肌のお手入れ方法も教えていただきました。
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▼前回のお話はこちら
ラクでもだらしなく見えない服選び。オーラルケアやヘアケアも入念に
年齢を重ねるうち、選ぶワードローブも着ごこち重視に変化してきました。
ただ、いくら着ていてラクでも、周囲からだらしなく見えてしまっては残念です。
ふだん着用の服を買うときも、チープに見えない素材と、体に合ったシルエットを選ぶことを心がけています。
人に会ったとき、服装以外で印象に残りやすいのが歯と髪の毛。
オーラルケアやヘアケアも、最低限のことはしておきたい。毎日の歯磨きは、歯医者ですすめてもらった歯ブラシ、歯ぐきケア用の歯磨き剤、歯間ブラシを使用。
その他3カ月に一度、歯医者で口内のチェックと歯のクリーニング、フッ素コーティングをしてもらいます。
洗髪は、もう20年愛用するドクターズコスメのシャンプーで。
ヘアトリートメントは毎日、お気に入りの〈ケラスターゼ〉のヘアオイルは1日おきに使います。
カットは1600円で切ってもらえる近所の美容院へ。安価だから、1カ月〜1カ月半くらいのサイクルで通い、こまめに形を整えています。
もともと自分に手をかけるタイプではありませんが、いくつになっても人に不快感を与えずにいたいもの。年相応に〈こぎれい〉な60代でいたいと思います。
化粧品会社で働いてきたから分かる、高価でなくても肌によいもの
30代のときパートを始め、8年ほど大手外資系化粧品会社で働きました。
42歳で離婚を決意し、生計を立てるために選んだ仕事もまたコスメ関係。
皮膚医学に基づいた敏感肌用化粧品を製造販売するメーカーで、営業社員兼教育トレーナーとして13年ほど勤務しました。
商品に使われる成分の勉強はもちろん、工場に足を運び、実際に自分で使用してわかったのは、〈価格が高ければ効果も高い〉とはかぎらないこと。
高級ブランドとその廉価版で、同じ成分が使われているのもよく見かけます。
働いていたメーカーのスキンケアも気に入っていましたが安くはないので、いまは手ごろでも配合成分がよく、なるべく添加物が入っていないものを選ぶように。
有効成分が肌に浸透するよう、たっぷり惜しみなく使うのがモットーです。
肌を保湿して「乾燥させない」ことが大切
スキンケアでいちばん大切なのは、肌を乾燥させないこと。
乾燥はシワやたるみの原因になります。
メーカー勤務時代、よくお客さまに「生の魚と干物の魚、どちらが早く焼けるか」のたとえ話をしていましたが、保湿が不充分な肌は日焼けしやすく、紫外線の影響からシミを誘発してしまうことも。
美白より何より、まずは〈保湿〉して〈乾燥〉させないように気をつけています。
年を重ねれば、シワやシミ、たるみが出てくるのは当然です。
鏡に映る自分の姿を見てため息をつきたくなるときはありますが、あらがってもしかたのないこと。
年相応の自分を受け入れて、自然体で過ごすのが心地よいと感じています。
〈撮影/林 ひろし〉
※ 本記事は『68歳 おひとりさま 幸せに年を重ねるための お金と時間の上手な使い方』(オレンジページ)からの抜粋です。
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ショコラ
60歳から続けるブログ「60代一人暮らし 大切にしたいこと」が人気のシニアブロガー。根強い支持を得て、現在も月間30万PV。「無理しない」けれど「心の豊かさ」を大切にする生き方が、多くの人の共感を呼ぶ。書籍として2019年『58歳から 日々を大切に小さく暮らす』(すばる舎)、2021年『65歳から心ゆたかに暮らすために大切なこと』(マガジンハウス)、ムック本として2022年『60代ひとり暮らし 軽やかな毎日』(宝島社)を出版。長く続けてきた仕事を退職し、孫の誕生を経て、今の暮らしの工夫を2023年7月から2024年10月まで雑誌『オレンジページ』にて連載。
ブログ「60代一人暮らし 大切にしたいこと」
https://lee3900777.muragon.com/